最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司(1-3)、岩村匡子(4-8)
演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介(5)(6)、木村ひさし(3)(4)(8)
八木一介(7)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第8話 地獄に堕ちる名医
--------------------------------------------------------
一馬と話し合う中、神道から命に電話が鳴る。
時間があるときで良いから、今日中にウチに顔を出せという
もの。

平聖盛は孫の有紀に、小児外科はどうか?と尋ねる。自分の
専門を変えてまで働きたいという有紀のことを気に掛ける。
平聖盛には関係のないことではないか?とするが、採算の合わな
い小児外科を復活させたのは私だとし、しかも小児外科医の
半分は他の科から異動してきた先生たちだと告げると、子供は
同じ病気であっても症状が違うし、大人と違って言葉で症状を
伝えることが困難な分大変だという。有紀は自分の子は見捨てて
も平気なのに小児外科を気にするのは不自然だと非難する。
あれは私を裏切ったからだという平聖盛に対して、父が医者に
ならなかっただけでか?と問い、馬鹿馬鹿しいと一蹴する。

有紀と会話している命は突然目眩で有紀にもたれかかる。
疲れがたまったのかなとごまかすが・・・
そんな中、人工心臓を埋め込んだばかりの有紀の父・孝典が
突然原因不明の出血を起こしたと連絡が入る。
抗血液凝固剤
を飲んでいるので出血すると血が止まらず危険な状態だった。

すぐに父親が入院する帝大病院へ命も一緒にいく。
そこで担当医の
望田国行と消化器外科の井上健二医師から
話を聞くと、孝典は重症の
潰瘍性大腸炎だという。大腸の全摘
出が必要で、
人工肛門を埋め込む必要があるという。それを
行うと心臓移植のドナーが巡ってくる可能性が限りなく低くなる
事を聞かされる。すると命は人工肛門をつけずに治療する事は
可能だと告げる。

危は兄・奠の元に行くと、今度また小児外科を潰そうとしたら
理事会に訴え出ることを告げる。現場に医者は目の前の患者を
助けたいのだと訴える。すると奠からは、私立病院で
臨床研究所
を建設する計画がある事を告げ、利益のあがらない小児外科医
を反対していた理由を語る。研究所が出来れば優秀な医師が
集まり、より多くの人を救うことが出来るとするが、危は
それと小児外科医の存在とは話が別だと一蹴する。

--------------------------------------------------------

小児外科を潰そうとして躍起になっていた桐生奠の意図が明ら
かになる中で、真中有紀の父親で心臓の病気を患っていた孝典
の容体が急変する。心臓とは別の潰瘍性大腸炎だとするが、
どうしても大腸全摘出の必要が有った。しかし担当医の言うと
おりの手術をすると、心臓移植に於けるドナー移植の可能性
が限りなく低くなってしまうというが・・・

医師さえも思いつかないアイディアの手術法を命が見せていくと
いう展開はこれまで通りのスタイル。
患者に負担が少ないとされる腹腔鏡による手術で、どの程度の
事が出来るのかという点で興味深さが存在しているが、
デルマーカーの件とか、ライトの光量によって血管を浮かび
上がらせる事とか、それ程特殊なことなのか?という感じがしな
いでもない。

本人たちの間ではなかなか見えづらかった関係やら絆というも
のを命がつなぎ止める役目を果たすこと自体に、今回のドラマ
の目的が有った。

感動的なドラマではあるけれど、何故命が孝典が植えた木の
エピソードを知っているのか?とか、その辺の事情は随分と
省略されていた事もあって、やや説得力には欠けた。

恨みの連鎖も、ちょっとの譲歩によって数十年いがみ合って
いた関係が馬鹿みたいに思えるほど正常化してしまうところが
何とも言えない。
死ぬ前にそれに気がついて良かったなと思う。
その辺も寿命が尽き掛けている命だからこそ気がついたのかな。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春 (麻酔科医)

福田敦子、羽村純子


坂本一馬 …… 鈴木福 (8歳、流馬の息子)
真中孝典 …… 中原丈雄

望田国行 …… 新藤栄作 (帝大病院)
井上健二 …… いけだしん (帝大病院・消化器外科)

浅間伸一郎、浮州凜太朗


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system