最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司(1-3)、岩村匡子(4-9)
演出 - 麻生学(1)(2)、鈴木浩介(5)(6)(9)、木村ひさし(3)(4)(8)
八木一介(7)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅、
仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第9話 緊急事態!命と小児オペに奇跡を
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真中は命がガンだという事を知る。転移していて治療は難しい
事。その会話を危も聞いていた。命によるとNOTESをやった頃
に発覚し、胆嚢に小さいポリープが出来ていたのを見つけたと
いう。しかし現在はステージ4に病状は進んでいた。命はどんな
状況でも医者としていられる限り幸せだと語る。今日はオペ
が有ることを告げると、危は他人のオペなどしている場合じゃ
ないとするが、これはボクが引き受けたオペだと語る。しかし
命はその場に倒れてしまう。

病院に来ていた新丸佳奈は、副院長の桐生奠が通りかかると
声を掛ける。奠には見覚えが無かったが、佳奈から15年前に
オペをした時に助けて貰った事を語ると、奠も思い出す。
今日病院に来たのは、長女・鈴の妹・心が肺動脈閉鎖症の為に
手術を受けるためだという。佳奈は奠の居る病院ならば安心
出来ると告げる。

小児外科の医局では命が入院した事が伝わる。
危は、他の医師には過労だとする。今日、命が執刀する予定
だったオペを波賀純一医師が担当することになったと報告が
有る。かつては危の指導医だった先生だが、ハーバード大を
出たためかエリート意識が高く、病院でも派閥を作って率いて
いるという。そんな中、波賀本人が医局にやってくると、命が
ガンである事をみんなに話してしまう。そして小児外科医は
命でもっていたようなもので何時潰れるか分からないとし、
そんな所の医師が今回執刀して責任が取れるのか?と言われる。

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命の病気の事実が発覚する中で、命が担当するはずだった手術
を巡り、心臓血管外科医師の波賀がメスを握ることになる。
大人と子供の体の違いを考えると、小児外科医以外の人物の
執刀は果たして可能なのか。

無限の樹形図を、現実的に目の前で描いた様なシチュエーション
はなかなか面白く出来ていた。
一つの命を救うことで、15年後には2人の子供が誕生している。

命が居ないことを想定し、小児外科医の医師達の実力の誇示
と共に、小児外科医の存亡を掛けた争いが再燃される。

とても良くできたドラマではあるけど、患者が絶対に助かる
ことは明らかだし、手術シーンに於ける緊迫感は殆ど存在しない。

エリート意識を持つ医師の鼻を挫く事に対するその場限りの
快感と、その後に繋がる、イレギュラーな方法論に対する
不透明な展開。桐生奠がキーパーソンとして最後の決断を
見せるようだけど、医師としての立場と経営者としての立場を
面白く葛藤させつつも、小児外科医は存続させていくのだろう
けどね。

奠の過去も無難な所で落ち着いた感じ。
問題は未来の方で有り、奠の子を身ごもる前田泉との関係かな。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春 (麻酔科医)

福田敦子、羽村純子

坂本一馬 …… 鈴木福 (8歳、流馬の息子)
真中孝典 …… 中原丈雄


新丸佳奈 …… 浅見れいな (15年前奠から手術)
新丸鈴 …… 小西舞優 (娘)
波賀純一 …… 相島一之 (心臓血管外科医)

建みさと、輪島大生、山岡愛姫、田中理勇、野呂百合香


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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