最上の命医
(2011年1月期・テレビ東京・月曜22時枠)

脚本 - 中園健司(1-3)、岩村匡子(4-10)
演出 - 麻生学(1)(2)(10)、鈴木浩介(5)(6)(9)
木村ひさし(3)(4)(8)、八木一介(7)
プロデューサー - 岡部紳二、中川順平、森田昇、浅野太、佐藤毅

仁平知世、森清和夫

http://www.tv-tokyo.co.jp/meii/



第10話 最後のオペ!未来へつなぐ命
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命の開設する掲示板に瀬名からメッセージが書かれる。
命に見て欲しい患者が居るという。
患者の名は
菅野千尋(12歳)、父を手術で亡くしている為に自ら
の手術を拒否しているとのこと。
命はその事を小児外科医・医師達に相談すると、この患者の
執刀はボクがやると告げる。病名は
神経芽腫。しかし坂本は
部長として命の執刀は許可できないという。するとそこに危の
兄・奠が来ると俺が許可するという。危は小児外科だけでなく
命の事も潰す気かと激怒すると、真中はそういうことならば
自分は助手を拒否するという。次々と他の医師達も拒否して
いくと、奠は助手は私がやると言い始める。

危は奠のオフィスにいくと、突然兄を殴り飛ばす。
命を殺す気なのか?と怒鳴りつけると、奠は何のために小児外科
医を作ったのか?と問い、そんな腰抜けでは私が潰すまでも
ないという。

富山から母・
千恵理と患者で息子の千尋がやってくる。
すぐに命は、二人の元に行くと、千尋は俺は手術を受けないと
いう。しかし命は先生が絶対に治す事を訴える。

千尋の父・
尋道は胆石症の手術に於いて傷口から感染し、亡く
なっている事を聞く。それ以来医者のことが信用できなくなって
居ることを語る。命は千恵理に対して、今すぐ手術をすれば
完治は可能だと語る。

真中は命の元に行くと、私にこの一件の執刀をさせてくれという。
貴方は自分の治療に専念すべきだと訴える。しかし命は自分が
執刀するとし、
SILSに挑戦することを語る。SILSは普通の内視鏡
の手術と違い、3つの穴ではなく1つの穴を開けて手術するという
ものだった。そんな命に対して、真中はどうして患者のこと
は諦めないのに、自分のことは諦めるのか?と告げ、ちゃんと
治せばもっと多くの人を治せるかも知れないでしょうと語る。

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富山に渡った瀬名から、手術を受けたがらない患者の子供が
居ると聞いて、命は自分が執刀することを約束する。
患者の父は簡単に手術によって命を失ったことで、医師に対する
不信感を募らせているが・・・

いよいよ最終話。
地震関連の報道で放送がどうなるかと思ったけど、テレビ東京
も取りあえず少しずつ通常放送に戻っている。こんな時に不謹慎
ではないかという意見もあるかと思うけど、逆にこういう時だから
こそ通常通りの放送は安心感を得られるものがあるかな。

最終話は、"無限の樹形図"の新たな形という物を見せられる
ものだった。子供を助けることは次の世代にたすきを繋ぐもの
だとされていたけど、命自身が助けられたことで、樹形図は
様々な形で人と人との助け合いの構図を描いたことになる。

どのようにして手術を拒否する患者にそれを受け入れさせる
のかが今回のポイントだけど、今回の患者は菅野千尋だけでなく
命自身も患者であり受け入れさせるまでを描いた。

人を助けたいと思う気持ち。技術に頼るだけでなく、自分に
出来る範囲で上手く苦しんでいる人たちを助ける方法論など
とても良くできたものだった。

ドラマ全体を見てテーマとして一貫していて安定した物が有っ
たのも事実だが、やや展開がワンパターンと化していて、
少々意外性が無かったのは残念。ただこういう手術法も有るん
だねという辺りで、視聴者としては納得する他無いかな。
最終話で取り上げたのはSILSだったけど、流石に命の病状を
考えると執刀させるとして盛り上がる辺りにかなりの強引さを
感じる展開だった。

西條命 …… 斎藤工 (天才小児外科医)
瀬名マリア …… 比嘉愛未 (研修医)
桐生危 …… 池内博之 (心臓血管外科医)
桐生奠 …… 陣内孝則 (平聖中央病院副院長、危の兄)
真中有紀 …… 板谷由夏 (移植外科医)
前田泉 …… 北川弘美 (看護師)
神道護 …… 泉谷しげる (開業医)

平聖盛 …… 品川徹 (有紀の祖父)
野口英敏 …… 斉藤洋介 (院長)
坂本流馬 …… 入江雅人 (小児科)
不知火大輝 …… 渡邉紘平 (消化器外科)
山田翼 …… 山根和馬 (研修医)
沢木蘭 …… 鈴木ちなみ (看護師)
高島雅 …… 紺野千春 (麻酔科医)

福田敦子、羽村純子


菅野千恵理 …… 芳本美代子 (母)
菅野尋道 …… おかやまはじめ (父、一年前に他界)
菅野千尋 …… 嘉数一星 (息子、12歳)
灘麟太郎 …… 小林海人 (患者)

山口芙未子、輪島大生、山岡愛姫、田中理勇、安藤佛悟
浜野希莉、鎌田煌平


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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