スクール！！ (2011年1月期・フジテレビ・日曜21時枠) 編成企画：成河広明 企画統括：瀧山麻土香 脚本：秦建日子(1) 音楽：延近輝之 プロデューサー：永井麗子 演出：土方政人(1)、岩田和行 http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html

第2話 本気で遊べ!恋をしろ!!
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成瀬はこの日、校長会に出席する。
そこで子供達が休み時間や放課後に一切外で遊ばないことに
戸惑っていることを告げる。すると他の学校の校長からは羨ま
しいことだとし、保護者に訴えられるリスクも少ないという。
校長には決裁権が有り一元化されているので、何か有れば
責任は校長に降りかかるので、前例に乗っ取って仕事をする
のが校長の仕事だと言われる。

成瀬は翌日、校長会に出席したことで、経費を払うために報告
して欲しいと言われる。隣町の駒形小学校に行っただけだとす
るが、その場合には出張扱い、または職免扱いになることを
聞かされる。

職員会議の場で、成瀬は他の教師達に提案する。
校庭で遊ぶ子が居ないのは変だとし、総合学習の時間には外遊び
をしようという。しかし怪我をしたりすれば保護者からクレーム
が来ることは必至だとし、桐原も遊びの時間を組み込む時間は
無いと一蹴する。
しかし成瀬は校長会で聞いた決裁権を引き合いに出し、校長
としての権限により行うことを告げる。
日曜日に行うのでも構わないとし、全ては成瀬とかの子だけで
やる事を告げる。そして責任の所在は全て私にあると告げる。

谷本毅は帰宅すると、父・健一、母・弘子、祖父・健太郎
祖母・雅子から塾の事とか将来のことについて、勝手に決めつ
けられる様なことを言われる。
一方中嶋はるかの両親、幸造と恵子は、夫の仕事に関して
言い争いが絶えずにいた。はるかは夫婦喧嘩を聞くのもうんざり
して、外に出ていた。すると成瀬とかの子が通りかかり声を
かける。はるかは気分転換の為に外に出ているだけだと説明
する。成瀬は明日重大発表が有るので楽しみにしているよう
告げる。

翌日、勇気はクラスにおそるおそる戻ると、虐めっ子の翔子
からは音沙汰無しだった。それどころかクラスメイトから声を
掛けられる事で安心する。一方で白石和澄はみんなに挨拶する
が完全に無視される。お前は空気だから誰にも見えないのだと
酷いことを言われる。

成瀬が強引に外遊びを計画した事に対して、大橋はもっと平和
的で建設的な話し合いが為されるべきではないか?という。
しかし成瀬は今すぐに楽しい小学校にしたいのだとし、校内放
送で生徒たちに告げる。月末の日曜日にはイベント(Sけん大会)
を開く事を語る。生徒の中には、桐原にイベントに出席しない
と内申点に響くのか?と尋ねるが、それとは全く関係ないと
生徒は聞かされ安心する。
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今時の小学生は塾に追われて時間が無く、しかも空いている
時間はゲームを楽しむと言うことで、校庭や外で遊ばない現状
が有るのを知った成瀬は、外遊びの楽しさを知らせるために
自分が子供の時に遊んでいた遊びを教えることになる。
最初は10日だった生徒も少しずつ増えていく。

今時の教育では向けられるべき責任の大きさから、教師達が
前例の無いことや自分から面倒になる事は決してやろうとは
しない現実があり、教師が生徒やPTAの前で萎縮している現状
が見て取れる。
今時を連呼するようだが、今時の老人ホームと同様に、子供
たちを管理しやすい様にして、職員の負担と責任を回避しよう
とする教師達の防衛策なのかな。

正直見ていると、どれも気にする程の事ではないのに、親が
随分と口を挟む。
それだけ子供に対して目を向けている事への証明だと思うが、
子供にとって本当に良いことは何なのかという議論が一切なさ
れていない。

どの時代も基本的には子供の姿はそんなに変わっていないと
思うけど、そんな子供を取り巻く環境が複雑になってしまった
事が原因なのかな。

アパートの屋上での子供達のやりとりには、ちょっぴり冒険心と
初恋の気分も味わせてもらえてなかなか見応えがあった。
しかも映像美がそんなシーンを上手く淡いものにしている。

最近では定番となったスカイツリーの映像だけど、日本人って
ホント、スカイツリーが好きだね。どのドラマでも東京が
ロケーションのドラマには挿入される確率が高い。
どの角度で撮るのか、そしてその時の状況は何なのか。
夕日の映像も相まって、神秘的で象徴的なものがあった。

で、ドラマの方だけど、無難に落ち着かせたようにも思える
内容だけど、実際にはこの後の事の方が大変そう。

谷本毅とはるかの事は、クラスで冷やかされ続けるのだろうな。
写真がすぐに学校中に流れてしまうというのも、時代を反映
していて怖いこと。折角の二人だけの秘密なのにね。

隣町に引っ越ししても通える学校を変更する事はないとする
辺り、驚く物があった。