スクール！！ (2011年1月期・フジテレビ・日曜21時枠) 編成企画：成河広明 企画統括：瀧山麻土香 脚本：秦建日子(1)(2)(3)(4)、森ハヤシ(3) 音楽：延近輝之 プロデューサー：永井麗子 演出：土方政人(1)(2)、岩田和行(3) http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html

第4話 教師の不登校って何なんだ
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大橋は自分には出来ないことをしている成瀬校長を尊敬すると
同時に教師としての自信を無くす。

成瀬の元に藤沢区長が学校を見学したいとの要請が入る。快く
引き受ける成瀬。脇谷は民間の校長を起用したこの学校は、
教育界でも注目を浴びている事を告げるが成瀬は普段通りに
やれば良いという。しかし万全の体制でお願いしますと脇谷は
告げる。
そんな中で、大橋の様子が可笑しいことに心配する教師達。
特に桐原は彼を呼び出すと事情を聞く。
一方本木先生が担当する4年生の生徒の一人・田畑健が休んで
いた。急性大腸炎で休むと本人から連絡があったという本木。
手のかからない優秀な生徒だと本木は語るが、桐原達は、例え
優秀でも本人からではなく保護者から確認するよう告げる。

大橋は翌日から学校に来なくなる。
職員室では電話も通じない彼のことを心配していると、桐原は
もう来ないかも知れない事を告げる。これは教師の不登校だと
の事。桐原は大橋の様子を見たり聞き取り調査をしていたが、
彼は児童を掌握し切れていなかったという。一度児童から逃げた
教師は復帰できないのだという。かの子は昨年日本では教職員
の5458名が精神的疾患にかかった事を告げ、大橋には休養が必要
だという。しかし成瀬は憶測で切り捨てることなど出来ないと
し、自宅まで様子を見に行くという。桐原は5年生は学級崩壊
の可能性が有る事を告げる。担任が居ないと困るとした脇谷は
すぐに新しい教師の派遣を要請しようと言うが、成瀬は待った
をかける。取りあえず本日の授業はかの子が担当して欲しいと
すると、桐原は反対するが、かの子に任せることになる。

成瀬は大橋の住むアパートにいく。
中から反応が無いために管理人に行って鍵を開けてもらう。
しかし中からドアが明かないように本人が押さえつけており、
放っておいてくれと告げ取り合おうとしなかった。成瀬は
管理人からペンと紙を借りると、大橋の為にメッセージを残し
ていく。

田畑健は今日も学校を休むと本木に電話するも、全く疑われる
こともなく怒られもしなかった。何で怒られないかと健は苦悩
する。

そんな中、かの子が教壇に立つ。
始めは和気藹々とした中で授業が始まるが、突然騒がしくなっ
たり、授業とは関係のない質問が飛び交い、故意に筆箱を
落とす生徒達の姿があった。
かの子はなんとか授業を終えて職員室に戻ると、5年生のクラス
は完全に崩壊している事を告げ、変に団結力があって大人を
バカにしているという。もう午後からの授業には出たくないと
告げると、桐原はこのまま授業を下りれば子供達は貴方を
逃げたと思われるとして、そうなったら終わりである事を告げる。
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5年生クラスを担任していた大橋は、成瀬校長に教育者としての
差を見せつけられ、更には生徒達から度重なる嫌がらせを受ける
事で、ついに心が折れてしまう。
成瀬は大橋も家族の一員だとして、なんとか職場に復帰させたい
と願うが・・・

聖職者の精神疾患が実は多いという事実を描き出すために、
やり玉に挙がってしまった大橋先生。
情熱とか熱血漢とかそんな精神論だけでは子供達を率いるのが
難しい事が伺える。

大橋先生の場合、生徒達の事もよく観察しているし、勉強熱心
な所もある。性格的な問題なのか、それともたまたま癖のある
生徒達にぶつかってしまったのか。

教師として必要なのは、人間対人間に於けるコミュニケーション
能力で有ったり、どんな困難にも対処できるような心の強さが
必要であることは言うまでもない。

自分もシンプルだった時代にしか教育を受けていないので、
ここまで神経をとがらせている生徒と教師の関係はイマイチ
戸惑うばかりだけど、先頭に立った事のある成瀬先生ならば
なんとかしてくれそうな感じだ。

子供達に悪気はないのだろうけど、守られることばかりに慣れた
子供たちが、大人や教師に対して一定の距離感みたいなものに
鈍感になっている現場があるのかな。

現在の複雑な教育の現場をおでんのネタを使って比較する
幹ちゃんは流石だと思った。
妹のことをボロカス言える百合子とかの子の関係も微笑ましい。