スクール！！ (2011年1月期・フジテレビ・日曜21時枠) 編成企画：成河広明 企画統括：瀧山麻土香 脚本：秦建日子(1)(2)(3)(4)(5)、森ハヤシ(3) 音楽：延近輝之 プロデューサー：永井麗子 演出：土方政人(1)(2)(5)、岩田和行(3) http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html

第5話 一緒に帰る場所は学校だ!!
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不登校になった大橋先生の事を成瀬は呼び止め、成瀬はいつもの
様に情熱で彼の心に直接訴えかけようとする。しかし一部始終
やりとりを見ていた桐原先生は、成瀬に対して、"最後に人を
追い詰めるのは、無知で無邪気な善意"だとして、彼の行動を
非難する。

桐原は8年前の本城小学時代に、口で言っても分からない生徒に
躾けと称して子供を叩いていた事を思い出していた。

成瀬は大橋を武市家に連れて行く。
その頃、本木は田畑健の元に会いに行き、今週は休んでも良い
ので来週には絶対に来るよう約束をする。健の母・陽子は塾
だけは決して休まないでと息子に告げる。

大橋を武市家に連れて行くも、"不登校"や"負け犬"という言葉
にかの子は気を遣う。幹城はかつて成瀬が小学時代に私の事を
殴ったことがある話をする。それを聞いたかの子はその件で
成瀬先生と約束したのか?と尋ねるが、詳しくは話してくれな
かった。

その頃成瀬は桐原先生の言葉を思い出し、頭を整理していた。
幹城が成瀬に声を掛けるが、自分はまだ参っては居ないと告げる。

翌朝4時、成瀬はかの子と大橋を無理矢理起こして、荒川の河川
敷の工事現場に二人を連れて行く。かつての仲間の杉山や北野
に頼んで二人を働かせてくれるよう頼んでいたのである。
かの子と大橋には、今日は校長命令で有給を取ってもらうと告げ
悩みが有るときにはとにかく動けとし、現場に連れて行くと
成瀬自身は学校へと戻っていく。

成瀬は大橋が8ヶ月間耐え抜いた教室を見ていた。
自分は僅か2日間戦っただけでボロボロなのに、大橋が8ヶ月も
我慢していたことを考えると胸が痛いという。

成瀬は職員会議の場で、今日の5年生クラスは自分が担当する
事を告げ、副担任には外部から招聘していると告げる。桐原は
大橋先生の為に20名の生徒を犠牲にするのかと告げるが、
大橋の問題を解決するのが生徒のためには一番だと告げる。

いざ授業の時間。
成瀬はゲストとして、幹城と百合子を生徒に紹介する。
そして授業でやることは、"オニギリ"を作ることだと告げる。
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不登校を続ける教師・大橋の為に、成瀬はなんとかして彼に
自分のしてきた事を実感させ、自信を取り戻そうとする。
その為に取った行動とは、成瀬のかつての職場仲間と共に仕事を
させることだった。

大橋に対して教師としてこれまでやってきたことに間違いでは
ない事を示す為のエピソードが用意された。
生徒思いの一面をオニギリのエピソードに乗せて表現するなんて、
凄い事だし、オニギリの作り方一つで、人の個性が図れてしま
うところなど、変に感心するものが有った。
オニギリ占いとか出来そうだな。

また出会ったばかりの仲間達と共に働くことによって、僅か
一日で人間不信のような状況を抜け出し笑顔を取り戻した事は、
成瀬の功績が光るものだった。

前回は桐原に対してしてやられた感じがする内容だったけど、
そんな言葉に負けず、上手く彼らしいやり方を貫くことで
一人の人間の軌道を修正したと思う。

面接に来た教師達が桐原が選んだ割に、正直ダメダメ過ぎる
事もあって、この学校の教師達の優秀さをより際だたせるもの
が有ったのかも知れない。

ただ桐原の言うとおり、実際の問題はこれからで、今まで優しさ
だけで生徒と対峙してきた大橋は、どのような方法で生徒の心
を取り戻していくのか。
このドラマの大ボスである翔子が簡単に引き下がると思わない
中で、彼女の取っている行動が他人の人生を狂わせるという事を
どうやって認識させていくのか。