スクール！！ (2011年1月期・フジテレビ・日曜21時枠) 編成企画：成河広明 企画統括：瀧山麻土香 脚本：秦建日子(1-6)、森ハヤシ(3) 音楽：延近輝之 プロデューサー：永井麗子 演出：土方政人(1)(2)(5)、岩田和行(3)(6) http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html

第6話 天国のわが子に誓ったこと
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最近三ノ輪町界隈で、放火事件が起きているために消防団は
夜の見回りをする。スーパーの店長・小林は率先して消防団を
率いて夜の見回りをする。成瀬はそんな彼らを見かけ声を掛け
る。成瀬は小林の経営するスーパーの常連客で顔なじみだった。
互いに自己紹介し逢う中、消防団の中に3年生及川真美の父親
だという人物が居た。彼は子育ては妻に任せているとし、子供
の事を何も知らなかった。
そんな中、またしても近くでぼや騒ぎが起きる。

成瀬は帰宅すると食事の際にみんなで語り合う。
昔は学校・家庭・地域は一体で子を育てたものだという幹城。
成瀬は学校でも父親に積極的に子供の事で関わり合いを持つた
めに、企画を考えているという。父親参観を行い、父親を学校
に引き込みたい事を告げる。

翌朝、かの子は"新宮だより"を発刊する前に、桐原先生に原稿
をチェックしてもらうとして早くに学校に行こうとしていた。
成瀬はかの子に父親参観の事を語ると、ウチの学校には特別に
参観日は設置しておらず、保護者達の事情を考えていつでも
子供の授業を見ることが出来るようになっているという。

春江は、娘であり学級委員のかすみに対して、今日は小林と
一緒に食事をする事を告げると、かすみは行きたくないとし、
二人で行ってくれば良いと語る。

かすみは登校時に桐原がやってくると、進路相談の話をする。
私立の中学の受験を考えていたかすみの為に、桐原は色々と
資料を取りそろえていてくれたのだった。しかしそこにかの子
がやってきて、桐原を結果的にかすみから奪うことになる。

成瀬は職員室で他の教師達に父親参観をする事を告げ、その概要
の書いた紙をみんなに配る。それぞれ家庭の事情が有るとして
反対意見を出す教師達に、みんな腰が引けているという。
桐原はウチの学校は保護者に対しても開放的であり、申請すれば
いつでも授業は見られると告げる。しかし過去2年間に申請
したのは17名。しかしリピーターの重複分を除けば僅か10名で
父親は一人も見に来ていない事を語る。父親を学校に引き込み
学校、躾け、教育などにもっと興味を持ってもらいたいと
いう。大橋も自分の体験談で授業参観は不安や高揚感が出た
事を語り、良いきっかけであると告げる。父親の居ない生徒の
事も考えるべきだという意見に対しては、成瀬は一人一人説得
して回ると告げる。
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父親達が子供の学校でのことを何も知らずにいることを知って、
成瀬は父親参観を計画する。しかし父親の居ないものたちの
心情はどうするのか?と言われ、両親を事故で失っているかの子
や、会社を倒産させて失踪した優等生のかすみは、その計画に
賛同しないで居た。

優等生のかすみと、家庭の事情からいじめっ子と化している
翔子の中に、ちょっとした共通・共有の意識を持たせた辺りは、
今後の更生を期待できる点。大人に頼らず子供同士の世界観の
中からだって、人生の軌道は修復できるはずである。

色んな現代的事情を抱える中で、他人を気遣うフリして実際
には面倒から逃げている生徒や教師達が、成瀬の行動力によって
上手く関わり合っていく中で現実と目を向き合わせていくところ
は、とても良くできている。
成瀬みたいな人物を増やすことで、教師に対する負担も軽減
される訳で、地域社会と子供の教育に関する答えを見つけ出そう
としている。

意外と教師たちが今回のざっくばらんな飲み会の中で、現代
社会に毒されていない事が分かっただけでも、救いが有った。
かの子の一撃の場面が突然現れたので驚いたけど、酔っている
かの子の姿は妙に面白かった。

ただ桐原自身の問題が徐々に明らかになるにつれて、彼自身
がどのようにして問題と向き合っていくのか。
今回の一件がその突破口になりそうな感じで、次週は期待できる
ものが有るのかも知れない。