スクール！！ (2011年1月期・フジテレビ・日曜21時枠) 編成企画：成河広明 企画統括：瀧山麻土香 脚本：秦建日子(1-8)、森ハヤシ(3) 音楽：延近輝之 プロデューサー：永井麗子 演出：土方政人(1)(2)(5)(8)、岩田和行(3)(6)、平野眞(4)(7) http://www.fujitv.co.jp/school1/index.html

第8話 この手で殴りたい
--------------------------------------------------------
成瀬は小学時代の友人、橋立、高橋、雨宮に会う。
かつてはチーム成瀬の仲間だった4人。

翔子は帰宅すると、部屋が荒らされていた。母・登紀子は
割られたガラスなどを拾っている中、兄のアキラが翔子の前に
やってくる。

成瀬は仲間と会うと思い出話をする。かつて5年生の時に成瀬
は、担任の武市幹城の事を殴ってしまったこと。しかし武市は
殴ったことは貸しにしておくとし、男の約束をさせられていた
事を告げる。そして31年後返せと言われたことを語る。
みんなで新宮小学校に足を運ぶ。変わらない仲間と変わらない
場所が有るというのは良いことだと一同語り合う。成瀬に対し
て、この学校をいつまでも守って欲しいと託される。

翌朝二日酔いで目覚める成瀬。梅干し茶を飲み、出勤する成瀬
は、脇谷と一緒に教育委員会の相原に会いに行く。
相原から、新宮小学校が統廃合され、近隣の小学に吸収される
可能性が高いことを聞く。校舎の老朽化と、全学年が一学級しか
無い現実。小規模の学校では優秀者も出ないとし、クラス替えも
出来ないために、虐めが起きると、事態が大きくなる可能性が
高いという。成瀬は自分が民間人校長だからなのか?と問う。

最終的には区長が決めることでまだ決まった訳ではないと聞く
と、成瀬は絶対に廃校にはさせないと誓う。
脇谷に対して、まだ他の教師達には統廃合の件は話さないで
欲しいと頼む。

脇谷は一人相原に呼び出されると、統廃合が行われた場合に、
脇谷が新しい学校の校長の第一候補になっている事を告げ、
穏便に手続きが出来るようフォローして欲しいと頼まれる。

翔子はクラスにいくと、相変わらず"空気"と呼ぶ白石和澄の事
を虐める。いつにも増して意地悪に陰険さが加わっていた。
体育の時間、更衣室に行かない翔子のことを真歩は気になる。
トイレで着替えをする翔子は鏡に向かって、体についたアザを
確かめていると、その姿を翔子が虐めている和澄に見られる。
誰かに言ったら絶対に許さないと翔子は告げるが・・・

翔子は突然体育の時間にその場に倒れてしまう。
すぐに保健室に連れて行くと、幸恵先生は翔子を連れてきた
校長や大橋先生を追い出し、自分が事情を聞いておくという。
過呼吸が起きたと言うことは、過度のストレスが要因だとし、
家庭内で何かあるのではないか?とされる。
--------------------------------------------------------

新宮小学校の統廃合が噂される中で、原翔子の家庭の事情が
徐々に明らかになっていく。暴走していく翔子に対して、
クラスメイトたちは仕返しとばかりに、虐めのターゲットを
翔子自身に向けようとする。

いよいよラスボスとの対決!?

今までの翔子が犯してきたクラスメイトに対する強圧的な態度
や虐めの事実に対して、目には目をの生徒たちに対してどのよ
うに対処していくのか。

罰を受けなければならないとする生徒の気持ちもよく分かる
ものが有ったけど、当然教育者としては容認することなど
出来るはずもなく、どのように説得し生徒を納得させていくのか。

声を大きくすれば良いのか、それとも強圧的な態度で、生徒を
黙らせていくのか。

学校を壊すとする放置プレイは、教育者として逃げだと取られ
ても仕方がないけど、その辺桐原先生が暴走気味の成瀬の事を
上手くフォローし回収するような内容だった。

主張としては目新しいものが無く、近代の子供達は痛みという
ものを知らない所に問題点が有るという事。
愛を説くのも面白いが、5年生の生徒達にはどれだけ愛という
ものが理解できるのか。

虐めがこの段階で起きるのは仕方がない部分があるけど、犯して
しまった虐めに対して、どのように正しい道に修正していくのか。

脇谷や桐原の言葉が指し示すように正しいことは一つではない
とするところに教育の難しさが詰まっているのだろうね。