美しい隣人 (2011年1月期・フジテレビ・火曜22時枠) 脚本：神山由美子 音楽：池頼広 演出：今井和久、小松隆志、星野和成 プロデューサー：豊福陽子、遠田孝一、浅井千瑞 http://www.ktv.jp/rinjin/

第6話 全てがバレるとき…地獄の快気祝い
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絵里子は真由美から慎二が大阪で女の人と会うのを見た事を
聞かされる。その晩、絵里子は沙希に対して、貴方は私を裏切
ったりしないよねと告げ、自分は誰も信じられなくなっている
事を告げる。それを聞いて沙希はもしも私が貴方を裏切っていた
ならば殺しても良いという。

雅彦は沙希に謝罪する。
あの日仕事に行ったから隼人を失い守れなかったという。
沙希はそんな雅彦に殴る蹴るの暴行を加える。雅彦はそれでも
仕方がなかったのだという。しかし沙希はあんたが悪いのだ
と告げると、私が悪いというのか?と睨む。父親はいつだって
子供や家族を守る責任があるという。家族よりも仕事が大事
なのか?それでも父親なのか?と罵倒いう。雅彦は隼人が居なけ
ればもうおしまいだとし、こんなの家族じゃないと告げる。
沙希は雅彦に、生きるのが辛いので殺してと告げるが、次の
瞬間、私を殺そうと思ったわねと激怒する。
後日雅彦が帰宅すると、家の荷物は全て無くなっていて沙希の
姿はなかった。沙希はインターネットカフェにいくと、隼人
の洋服に囲まれながら眠りにつく。そこでたまたま見た絵里子
のHPを見て、ターゲットを見つけたと呟く。

雅彦は沙希と喫茶店で会う。
沙希は雅彦の子供が順調か?と尋ねる。おそるおそる順調だと
答えると良かったわねと穏やかな顔をしていた。雅彦はここぞ
とばかりに離婚の事を考えてくれたか?と告げるが、それはダメ
だという沙希。自分でもよく分からないのだという。雅彦は
そうなると調停になる事を告げ、慰謝料の件も含めて話そう
とする。すると離婚を金で買うのか?という。
雅彦は沙希が一軒家に住んでいることを知って、誰かと住んで
いるのか?と疑う。あの家から事故の逢った池はそう遠くは
無いだろう?とし、一体何をして居るんだと告げる。沙希は
隼人から離れたくないとし、離婚しないのはそういう事なのか
もしれないと語る。別れれば隼人が寂しがるという。みんなが
忘れていくから私くらいは覚えていないといけないと告げると、
雅彦はそれは嘘だろ?とし、君はそう言う人間ではないと告げる。
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絵里子は真由美から、夫の慎二が大阪で女性と会っていた事を
聞きショックを受けると共に、彼が単身赴任している大阪の
アパートで、浮気の決定的証拠とも言える女性用の櫛と、髪の
毛を見つけてしまう。憤りを感じる絵里子だが、加奈に説得
され、なんとかその場で感情を抑え込むが・・・

今回は沙希の異常行動を裏付ける様な展開を、息子の事故が
起きた後から順を追って描いた話だった。

前回の沙希のセリフから、自分の事を傷付けたがっているの
ではなかろうかとか、極論を言えば誰かに殺されたがっている
のではないかと思うところがあったけど、そんな意識を吹き
飛ばすような、冒頭での描写が描かれていた。

沙希と絵里子の関係をそのまんま入れ替わりたい願望と、
男性に対するちょっとした不信感、そして沙希の親との関係が
実は最悪の状況の下で育ったのではないかと思わせるものが
有った。

印象的なのは、駿に対しておばちゃんとママどっちが好きなの
か?と尋ねて、ママだと答えられた後の沙希のリアクションだ
ったり、今回珍しく理生を絡めたこと。理生がこのドラマの
鍵を握っていそうだし、沙希たちの行動が順調すぎる曲線を
描いているのに対して、理生自身の境遇やら性格やらが興味深く
写るのは、謎めいた部分が残っている為だろう。

絵里子の沙希に対する視線には疑惑に満ちている部分も多いけ
れど、それでも頼りにしている一面もまた多く混在していて、
なかなか複雑なものがある。
ただ今まで沙希が義母との関係に於いて、なかなか壁を崩せな
かったであろう事実に反して、沙希が美津子との関係を名前で
呼ぶ間柄になっている所など、周りからジワっと来ている所が
とても良くできている。

取りあえず慎二が沙希の事を知ったという事が今回のサプラ
イズとして描かれたけれど、今後沙希は彼のことを飼い殺しの
ような状態を延々と描いていったりするのかな。