13歳のハローワーク
(2012年1月期・テレ朝・金曜23時枠)

原作:村上龍「新13歳のハローワーク」
脚本:大石哲也
ゼネラルプロデューサー:内山聖子
プロデューサー:中川慎子、遠田孝一、浅井千瑞
演出:橋伸之、塚本連平、梶山貴弘

http://www.tv-asahi.co.jp/13sai/





第1話 35歳、中学生になる!?バブルと闘え!!
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1990年冬に捜査一課の刑事によって助けられた小暮鉄平は、
赤いバッジをつけている捜査一課の刑事を夢に見ていたが、
気がつくと芝浦警察署の生活安全課に勤務していた。
35歳の誕生日を機会に転職を考えハローワークに通うも、世
の中自分の好きな仕事に就ける人間がどれほど居るのかと
指摘され、恋人の麻紀には自己中だと云われて振られる。
一人カラオケでブルーハーツの曲で歌い潰れると、翌日には
22年前の世界にトリップしている事を知る。

人生やり直したいと多くの人が願うであろうテーマの下、
タイムトリップして人生の転機となる場面に再び訪れる機会
に恵まれ、それを修正する機会が訪れたに人はどのような行動
を取るのか。

この世の中には人に宿る魂は一つしかなく、例え転生出来た
としても、現代にも過去にも一つの人格しか存在しないとい
う考えが大勢を占める為に、過去に戻った主人公が幼い主人公
に逢えるという矛盾点は、色んな形で排除されてきたけど、
このドラマではその辺の設定は無視して、とにかく自分自身を
再教育させようとする物語のようだ。

タイムトラベルものに於いて気になるのは、どのようにして
現代と過去を行き来するのかという点が一つ。
そして行き来した結果、過去で起こした行動が現代の社会に
於いてどんな影響力を及ぼしているのかという点だ。

携帯電話が現代と過去を繋ぐ一つのヒントの様な形で存在
しているし、その裏で糸を引いている人物は何なのか。
この物語自体が壮大な夢オチで締めくくられるのか、それとも
現実の世界に於いて人々の願望を叶えるのか如く、主人公だけ
は総取りの形で夢を叶えていく物語なのか気になるところ。

昭和の象徴でもあるバブル期と共に、平成の象徴でもある
東京スカイツリーなどのアイテムを使って時代の差異を描く
ところなど悪くはない。

ただ正直、現代の時代の小暮鉄平という人物が不幸な人生を
送っているという悲壮感が全くしないこともあって、人生を
変えられたとしてもそれ程の感動やら感情を揺さぶる展開が
用意されているのかは未知数だ。

取りあえず突っ込み処は多いけれど、時代を行き来する中で
未来を知りうる主人公がどのような所で、修正点を施して
いくのか。

小暮鉄平 …… 松岡昌宏 (刑事)
(少年時代 …… 田中偉登)
高野清文 …… 横山裕 (捜査一課・管理官/鉄平の舎弟)
(中年期 …… 古田新太)
真野翔子 …… 桐谷美玲 (慶応大学3年、東進学会講師)
酒井敏行 …… 光石研 (東進学会講師・社員)
東唄子 …… 風吹ジュン (東進学会講師・経営者)
佐々木紀夫 …… 小松和重 (刑事・課長)
仁科佳奈 …… 沢木ルカ (13歳、補導される)
ハローワーク芝浦職員 …… 滝藤賢一
1990年に捜査一課刑事 …… 竜雷太

村山和夫 …… 武井証 (22年前、テスト1位)
沢村豪 …… 吉川史樹 (22年前)
五十嵐里奈 …… 小野花梨 (22年前)
三上純一 …… 中川大志 (22年前、テスト2位)
秋葉修一 …… 小林隆 (古本屋)
仁科恵 …… 松永京子 (元グラビア)
橘 …… 國本鐘建 (地上げ屋)
秋葉修介 …… 堀江晶太 (22年前、アイドルオタク)
木下貴子 …… 大出菜々子 (22年前、鉄平が告白する女性)



羽鳥慎一、高杉真宙、桑代貴明、山本舞香、工藤綾乃、牧野真鈴
角田晃広、岡本夏生、赤江珠緒、出口高司、山崎雄介
しのへけい子、グッドイヤー旭飛、松本頼、佐藤美貴、石河朋樹
寺川里奈、久松郁美、岡野友信、高木トモユキ、上野太、外島孝一
伊達剛、辞本直樹、高橋慶子、みか


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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