相棒11
(2012年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、戸田山雅司(2)、太田愛(3)
監督・和泉聖治(1)(3)、近藤俊明(2)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第3話 ゴールデンボーイ
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トオルと悦子はディナーに向かう途中、マンションから落下
して死亡する事件に遭遇する。転落したのは宮坂という男性
で、トオルはすぐに現場に行き捜査を開始するが・・・

特命係が真っ先に現場で事件に遭遇するという、よくある
導入部に対して、捜一のメンバーのいつものトゲの有る
突っ込みが無い辺りは、やはり相手がトオルだからなのか。
まぁその分右京が来たときにはたっぷり嫌みを語っていたけ
どね。

密室事件なのかに思わせ、実際には現場に踏み込んだトオル
のミスによって密室に居た筈の犯人を取り逃してしまうと
いうもの。

海外ドラマのCSIなどのように、まずは現場の確保を最優先
にして鑑識がくるまでは現場に立ち入る事は出来ないとする
決まり事が有ればまた展開も変わってくるのだろう。

まぁあの状況の中で誰にも気づかれずに部屋から抜け出し
マンションからも抜け出すのは相当無理があるし、また
あの僅かな時間で現場の血痕を拭き取り、逃げ出すという
シチュエーションにも相当無理が有ったという感じはする。

事件は金に目をくらんだ人物が入れ替わり立ち替わり
金の臭いをかぎ分けで、金を生む人物に対して脅迫してくる
という醜い感じの話だった。
その分ドラマとしてはコントラスが利いていて、脅迫された
ボクサーの持つボクシングに対する神聖的な存在というもの
が浮かび上がってくる作りだった。殺されて当然みたいな男
たちが関与している為に、よりいっそう不幸な生い立ちやその
境遇にあるゴールデンボーイの存在感は、引き立たされた格好
だった。

右京が令状もなく容疑者宅のパソコンを見てしまうという辺り
が何ともいえないかな。以前のエピの神戸との絡みで、新聞
者・雑誌社に令状もなく情報を盗んだシーンを思い出す。

トオルが僅かな間でも、容疑者でも有り被害者でも有る
ボクサーと心を通わせ、涙するという熱い一面を見せられ、
そんな一面を右京が父親に報告する役目を担っているという
辺り、完全に部下を育てる役回りに徹してしまっている感じ
も受ける。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)
田丸寿三郎 …… 品川徹 (警視総監)
井出実篤 …… 井上高志 (警視庁・警務部長)
田中靖 …… 五王四郎 (警視庁・総務官)
堀江邦之 …… 山口良一 (中根署・係長)
沢田泰造 …… 園岡新太郎 (中根署・警察官)
土屋公示 …… 芦沢礼多 (中根署・警察官)

石堂龍臣 …… 山本龍二 (喜多方ボクシングジムトレーナー)
荒木淳 …… 趙[王民]和 (ボクサー)
宮坂敬一 …… 中薗光博 (36歳、元投資アドバイザー)
柳田康夫 …… 若杉宏二 (ロイスエステート社長)
松井良明 …… 渡嘉敷勝男 (スポーツ記者)
山村信也 …… 佐藤修 (ボクシングジム)
山下博子 …… 石川美帆 (柳田社長秘書)

小杉幸彦、伊藤正博、宮本健太郎、浜田大介、中村勝彦
池田宜大、保科光志

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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