相棒11
(2012年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、戸田山雅司(2)、太田愛(3)、櫻井武晴(4)(7)
ハセベバクシンオー(5)、守口悠介(5・協力)、徳永富彦(6)、金井
寛(8)
監督・和泉聖治(1)(3)(6)、近藤俊明(2)(7)(8)、東伸児(4)、田村
孝蔵
(5)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第8話 棋風
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

将棋界での有名棋士と京南大の理工学部・安西教授が作る
AIソフト・METiS IIIが対決することになる。
チェスの世界では既にコンピュータが人間を上回っているが
将棋の世界でも人間の頭脳を超えるAIソフトが開発され、
世間でも世紀の対決に注目が集まる中、棋士の一人・田辺は
コンピュータに敗れる。残すところ将棋界の宝だと言われる
時田との対戦が残される中、AIを開発していた安西が何者
かによって殺害される事件が発生する。コンピュータに
負けることを恐れた将棋連盟の関係者による仕業ではないか
と疑われるが・・・

人間の能力を遥かに上回るコンピュータの計算力だが、
コンピュータには出来ないモノが人間には存在しているという
事を示すシナリオ。
ありがちと言えばありがちだけど、そのコンピュータを作る
のもまた人間だという事で、なんだか複雑な心境が垣間見られる
内容である。

棋士としての能力は有るが、人の心は読めないとする辺りも
この手のシナリオの定番なのだろう。
犯人は初期の段階から如何にも助手の女性(女流棋士)を示唆する
ものが有ったけど、人気が有った頃のヨン様っぽい格好をした
竹財輝之助さん演じる棋士の存在感が、控えめ中にも異彩を放って
いて、良い感じにミスリードを牽引する内容だった。

右京とトオルの存在感が控えめな分を捜一トリオとのバランスに
割いた感じのシナリオで、無難なものが有った。

捜査の着眼点に於いても現場の物証は多く、遺体現場を操作
することが如何に難しさを感じさせる。動かしてはいけないものを
意図的に動かしてしまった事に対する皮肉さ加減は、将棋の
コマだけでなく、現場に於いても見られ、対局の場面でも
面白くそれが現れていたと思う。

盤面がポイントになるというのは、古畑任三郎5話「汚れた王将
を思い出させるね。あれは駒自体に血痕が付着していたので、
不自然な対局・棋風になったのが着眼点となっていたけどね。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
甲斐享 …… 成宮寛貴 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)
笛吹悦子 …… 真飛聖 (国際線・客室乗務員、享の彼女)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁・次官)
田丸寿三郎 …… 品川徹 (警視総監)
井出実篤 …… 井上高志 (警視庁・警務部長)
田中靖 …… 五王四郎 (警視庁・総務官)
堀江邦之 …… 山口良一 (中根署・係長)
沢田泰造 …… 園岡新太郎 (中根署・警察官)
土屋公示 …… 芦沢礼多 (中根署・警察官)

時田正人 …… 竹財輝之助 (将棋界の宝、7冠)
安西由典 …… 木下政治 (京南大・教授・人工知能研究室)
曾根崎邦夫 …… 園田裕久 (将棋連盟会長)
篠田彩子 …… 高野志穂 (京南大、元棋士)
田辺龍馬 …… 酒井康行 (棋士の一人)
須藤省吾 …… 三浦アキフミ (AIソフト開発者の一人)
山口 …… 粟島瑞丸 (彩子の元彼・二股)
喫茶店マスター …… 鳥木元博 (山口が勤めていた茶店)
女流棋士・福田 …… 円地晶子 (彩子と同期)

矢崎文也、松木研也、今井ちひろ、酒井康行、松村曜生
金沢まこと、坂口拓嗣、三ッ井菜々花

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system