相棒11 (2012年10月期・テレ朝・水曜21時枠) 脚本・輿水泰弘(1)(9)(10)、戸田山雅司(2)(12)、太田愛(3)(11) 櫻井武晴(4)(7)、ハセベバクシンオー(5)(16)、守口悠介(5・協力) 徳永富彦(6)(13)、金井寛(8)(15)、酒井雅秋(14)、柿木健二郎(16・協 力) 監督・和泉聖治(1)(3)(6)(11)(15)、近藤俊明(2)(7)(8)(16)、東伸児 (4)(14) 田村孝蔵(5)、安養寺工(9)(10)、近藤一彦(12)(13) プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通 音楽・池頼広 http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第16話 シンデレラの靴
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カイトと悦子はスポーツジムに通う中で、ジム内ですれ違った
女性が13年前の2000年世界陸上ローマ大会でマラソンで銀メダル
を獲得した桂馬麗子だと判明する。
カイトは翌日右京に桂馬と遭った事を話している中で、角田から
桂馬が次期監督候補だとされていたアポロン電機の陸上部の現在
の監督・高木富雄が頭を殴られ殺害されたとの話を聞く。
死亡推定時刻は18時から20時の間で、凶器は現場に有ったトロフ
ィーだと判明する。米沢によると現場には指紋を拭き取った跡が
幾つもの場所で見られるとし、中でも冷凍庫のノブからも拭き取り
痕が有る事を指摘され捜査を進めていく。


事件を解決していく過程よりも、その中に有るドラマに重点を
起きすぎて、ずっと解答編を見せられている感覚ばかりが残った。
ハセベバクシンオーさんは外れの少ない脚本家さんだと思うけど、
正直今回はイマイチだった。

アリバイの証明の実証という事で、カイトを実際には走らせる
展開は「古畑任三郎」を思い出させる()。始めから無理だと分かり
つつも、意地悪でラジオ局内を何度も走らせた古畑の姿が
すぐに浮かんできた。

桂馬という名前を見ると、将棋好きの人ならばすぐに想定出来る
ネタではあるが、その事実に照らし合わせるようにして、町中の
防犯カメラをすり抜けているとする設定を使ったエピソードで
ある。

ケイマトビなんて言われると、私の様なレトロゲーム好きな人物
には「ブラックオニキス」のブラックタワーの謎のヒントだと
思い出させるけど、カイトの走力とプロのランナーを比べると
いうのも相当無理が有ったな。

アリバイ偽装工作は面白いと思うのだけど、携帯電話を使った
トリックを見抜く過程にも相当無理が有ったし、南条がヤクザ
からの支援を受けていたとする流れも、高木と朝比奈組の田代
の関係を暴けばそれ程問題ではないような感じにも思えるけどね。
イマイチ南条自身に才能が有るという設定も、桂馬との過去に
ダブらせ過ぎているので、実際に才能が有るのかどうかはよく
分からないモノが有った。