ATARU (2012年4月期・TBS・日曜21時枠) 脚本：櫻井武晴 演出：木村ひさし プロデュース：植田博樹／韓哲 http://www.tbs.co.jp/ATARU/

第2話 証拠ゼロの殺人！完全犯罪を突き崩せ！！
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花屋で突然真っ赤なバラの花束を購入した男性・早乙女隆が
苦しみだして倒れ、そのまま亡くなってしまう。
検視医によると毒物が検出された訳ではないことや、心臓に
以前から不整脈が有り、かかりつけの医師の元で薬を飲んでいた
事を知ると事件性はないと判断する。しかし舞子は被害者が
死の直前に青いバラの事を口にしていたこと。そしてチョコザイ
は亡くなった現場でガストリックベイルチと語ったことから、
それが何なのかを調べていく。

なかなか毒による他殺だとする証拠が出てこない中で、ネクタイ
の結び目が気になっていく。
そしてチョコザイの語っている言葉は何らかの容疑者を繋ぐ
道筋となっているのか。

初回に感じたインパクトは随分と薄れてしまった感じもするし
チョコザイの良さも思った程感じなかった。

ただ優秀な弟から次々と捜査上のヒントになる言葉が飛び出し
たりサヴァン症候群という名前自体が出てきたこと。
そして舞子の母の死に関して、当時の死の状況が描かれた事で
期待すべきネタは仕込まれた感じがする。

初回に沢俊一がチョコザイの言葉を間違えて聞き取った時には
思いっきり笑えたのだけど、言葉を聞き間違える演出なり、
言葉を思い違えている下りが若干節操が無くなって、しつこさ
を感じる部分も有った。

死の直前に早乙女隆が何を考えていたのか。
遺族に死を受け入れさせるために死者の声を拾って真相をたぐ
り寄せていく「ヴォイス〜命なき者の声〜」のような状況で
捜査過程以上に、早乙女の女性に対する気持ちが何処にあった
のかがドラマの一番の興味に繋がっているところが、メインの
流れを喰ってしまっていて、少々物足りなさを象徴しているの
かなという印象も有った。