ATARU (2012年4月期・TBS・日曜21時枠) 脚本：櫻井武晴 演出：木村ひさし プロデュース：植田博樹／韓哲 http://www.tbs.co.jp/ATARU/

第4話 チョコザイ拉致＆天才鑑定士の罠
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チョコザイを医療施設に入れることになり、舞子は送り届ける
が、彼を車に乗せて走り去るラリー。
一方小型機の離発着する空港で、パイロットの橋田が操縦する
小型機が塀にぶつかり死亡する。事故か自殺か判断に迷う中で、
偶然それを見たチョコザイの捜査が開始される。

期待するほど面白く感じなかったのは、捜査が杜撰すぎる事も
あってチョコザイ頼みの一面が全面に出過ぎているからだろうか。

事件自体に面白みは無かったけど、FBI、外事と絡んだチョコザ
イの流れや彼自身の行動習性にはそれなりの興味深さは有った
ので、可も無く不可もなくといった感じの内容だった。

機内で起きた出来事の多くは、鑑識が鑑定した状況とはほど遠い
ものがあったし、ブレーキ痕の見落とし、被害者に起きた死亡
当時の出来事なども含めて、真相の殆どをチョコザイまたは自白
頼みの展開にしたことで面白みに欠ける。

事件自体も捜査官の想像が及ぶ範囲外の事をしてみせるため
なのか、神がかったような事件の顛末があり、飛行機でのニア
ミスで飛行機同士を空中でぶつかるという奇抜な発想が少々
現実離れしすぎていた。

死者の声を代弁するにしても、殆ど想像の域を超えていない中で
その想像を立証するだけの説得力のある被害者の声が存在してい
ない点もドラマとしてはイマイチ消化不良を起こしていた。

まぁその分、チョコザイと舞子の関係性がそれなりに心地よく
写ったのでよかったのかな。

舞子が好きな庄野崎謙さん演じる松島光輝が、「都市伝説の女」
の溝端淳平くんみたい。でも溝端君の役柄に比べて、底の浅い
感じがしてくるのはちょっと残念かも。