ATARU
(2012年4月期・TBS・日曜21時枠)

脚本:櫻井武晴
演出:木村ひさし
プロデュース:植田博樹/韓哲

http://www.tbs.co.jp/ATARU/





第8話 チョコザイの正体と目的!!
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チョコザイが病院で検査した後、ラリー井上の車に乗り込んで
しまうのを見て舞子は下ろそうとするが、彼はチョコザイの
事を知っており、彼からチョコザイの正体と現在彼らがやって
いる実験・SPB(サヴァン・プログラム・ブランチ)の説明を
受ける。FBIでの超能力捜査の失敗を受け、より確実性のある
SPBを実用化させる為に実験していた事を聞き、何故チョコザイ
が犯罪に知識に長けているのかを知る。そして舞子にもこの
プロジェクトに参加しないか?と言われるが・・・

実験と称してチョコザイを犯罪現場に連れ回している事に
相当ストレスを感じさせているのではないかと感じ、実際にも
そんな兆候が見え始める。このまま利用していくべきなのか。

なかなかチョコザイ自身が感情を露わにしないだけ有って、
どれだけ彼がストレスを感じているのか分からず、コミュニケ
ーションが上手く交わされているかどうか分からない中で、
少しずつ意志が伝わり、感情も伝わって来ている事を実感する
けで、なんとなく喜びを感じてしまうドラマである。
それを証拠にチョコザイ自身の行動の数々が、可愛らしく愛着
有るもののように見え始めているところも上手く機能している。

実験と称してチョコザイの事を人間扱いしていないラリー
の存在と、チョコザイの静かなる訴えが、少しずつ視聴者にも
ボディブローのように利き始めているという感じ。

ドラマ自体は、容疑者として浮かび上がる人物がチョコザイと
同じようにしてスライダーと呼ばれる体から放電する男の
特殊な状況を描くということで、その特異な事情から、容疑者
像をミスリードさせる意味では良く出来ていると思うが、やや
現実離れした突拍子もない内容となっている事も有って感情
移入はしずらかった。ただチョコザイと関係する事によって
沢の容疑者をフォローする行動の中には、チョコザイに対する
視線も相まって上手い感じで、説得力を持たせた格好だった。

また今回の事件を通して、自殺か他殺かの件で、舞子の母親の
流れにも繋げている所は上手く出来ている。
人が自殺する理由付けの中に希望や未来というキーワードが
含まれているとするならば、不自然に思えるのは当たり前の事。
母・真理子の亡くなる日の行動が明らかに自殺を示唆するもの
が含まれていない所に改めて気がついたのではないか。

そして犬飼の不自然な行動の中に、ラリーがかかわって来ていて
その辺も次週に向けたネタフリになっているところは
上手く興味を惹き付けた内容となっているのかな。
シンクロナイズドスイミング刑事のドラマ監修にラリーが関わっ
ているが、その映像の中に何らかのサブリミナル的なキーワード
が含まれているのかな。

チョコザイ(猪口在) …… 中居正広 (謎の青年・サヴァン症候群)
沢俊一 …… 北村一輝 (主任・警部補)
蛯名舞子 …… 栗山千明 (巡査部長)
蛯名昇 …… 玉森裕太 (弟。医大生)
蛯名達夫 …… 利重剛 (父)
蛯名真理子 …… 奥貫薫 (母、15年前に自殺!?)
中津川洋治 …… 嶋田久作 (係長・警部)
渥見怜志 …… 田中哲司 (科捜研連絡係、妻は沙織)
野崎蓮生 …… 千原せいじ (警部補)
犬飼甲子郎 …… 中村靖日 (照会センター)
松島光輝 …… 庄野崎謙 (巡査部長、舞子が好き)
石川唯 …… 光宗薫 (機動鑑識係)
黒木永正 …… 中村昌也 (巡査部長)
玉倉孝 …… 三好博道 (巡査部長、メガネ)
チョコザイの父 …… 市村正親
ラリー井上 …… 村上弘明 (FBI)
安孫子智 …… 菅原大吉

シンクロ関係者 ……
アリナ・マックレオド(ナンシー捜査官・吹替:松原亜希)、
E・ババシアン(ポアゾン警部・吹替:石塚運昇)
ニコラス・エリクソン、カティア・ソスタフスカ
チャック・ジョンソン
セバスチャン・ルフロック(ダニエル捜査官・吹替:松本考平)

川久保良太 …… 渡部豪太 (鳩胸運送)
伊藤稔 …… 坂本真 (被害者が最後に電話した相手)
日村将人 …… 須藤公一 (34歳、自宅で窒息死・灯油で自殺?)
日村梅乃 …… 松本じゅん (北海道に住む母)
川久保庄司 …… おかやまはじめ (良太の父)
叶夏美 …… 福田彩乃 (将人と一度だけ映画デート)

歌川稚子、上村依子、本間剛、八木菜々花、安村典久、内藤トモヤ
吉本菜穂子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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