ATARU
(2012年4月期・TBS・日曜21時枠)

脚本:櫻井武晴
演出:木村ひさし
プロデュース:植田博樹/韓哲

http://www.tbs.co.jp/ATARU/





第9話 幼児虐待!!でもママが好き
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チョコザイの実家が八王子にあると知って彼の家にチョコザイ
を届けに行く。そこで彼が渡米するまでの経緯を知る。
そんな中で、八王子の雑木林で、5歳の少年・村井朗が死亡
しているのを発見される。母の今日子と一緒にピクニックに
来ていたとするが・・・

今回は完全に被害者のエピソードを通して、チョコザイの家庭
環境、主に母親との関係性について描いたものだった。
サブタイトルがそのまんま今回の状況を示すようにして、息子
の事を遠ざけている母親の心情とは裏腹に、子供はどんな事を
してでも母親を慕うものである事が描かれ、罪悪感と同時に
子供の健気さを感じる作りである。

普段は捨て山だとされる案件も今回は少しパターンを変えて
事件性が有るとした先にあったものが結果的には捨て山だった
事など工夫して有ったし、野崎が珍しく少年犯罪に関しては、
敏感に対処していた所は、彼の幼少期にも何か有ったのではな
いかと思うところも有る。
また今回はチョコザイを頼りにせず自分たちで解決しようと
する流れを通して、今後の可能性を示した感じだった。

感情が無いと思われがちなチョコザイの中でも自分の意志を
示した事は色んな意味で興味深く、舞子との関係に於いては
特別な感情が有るのではないかと含ませる作りも面白く描かれ
ていた。

また幼少期のエピソードも丁寧に描かれ、チョコザイがどう
いう形で事件解決のプロセスを思い描いているのかが描かれて
いたし、チョコザイが拘っていた仲蒲田は10年前まで住んでい
た場所だった事や25年前の発達障害に対する世間の風潮を通して
一家がどういう苦悩を過ごしてきたのかが伝わって来そうな
ものが有った。

またチョコザイには、介という弟が居ること。
この辺は今後物語に何らかの広がりを持たせるのか気になるな。

肝心の事件自体はなんだかよく分からないものが有ったけど、
花に対する拘りの中に母親へと思いや家族への思いが込められて
いて、寂しい物が有ったね。チョコザイが拘っているユリの花
に関しても、家族を象徴するものが有ったのね。

チョコザイ(猪口在) …… 中居正広 (謎の青年・サヴァン症候群)
沢俊一 …… 北村一輝 (主任・警部補)
蛯名舞子 …… 栗山千明 (巡査部長)
蛯名昇 …… 玉森裕太 (弟。医大生)
蛯名達夫 …… 利重剛 (父)
蛯名真理子 …… 奥貫薫 (母、15年前に自殺!?)
中津川洋治 …… 嶋田久作 (係長・警部)
渥見怜志 …… 田中哲司 (科捜研連絡係、妻は沙織)
野崎蓮生 …… 千原せいじ (警部補)
犬飼甲子郎 …… 中村靖日 (照会センター)
松島光輝 …… 庄野崎謙 (巡査部長、舞子が好き)
石川唯 …… 光宗薫 (機動鑑識係)
黒木永正 …… 中村昌也 (巡査部長)
玉倉孝 …… 三好博道 (巡査部長、メガネ)
チョコザイの父 …… 市村正親
ラリー井上 …… 村上弘明 (FBI)
安孫子智 …… 菅原大吉

シンクロ関係者 ……
アリナ・マックレオド(ナンシー捜査官・吹替:松原亜希)、
E・ババシアン(ポアゾン警部・吹替:石塚運昇)
ニコラス・エリクソン、カティア・ソスタフスカ
チャック・ジョンソン
セバスチャン・ルフロック(ダニエル捜査官・吹替:松本考平)

猪口誠 …… 市村正親 (猪口医院、チョコザイの父)
村井朗 …… 黒沢宏貴 (5歳、被害者、虐待の跡?)
村井今日子 …… 森脇英理子 (母親)
猪口ゆり子 …… 原日出子 (チョコザイの母)

藤本飛龍、黒澤宏貴、栗田佳織、古澤蓮、もたい陽子
大嶋わくり、福田賢二、小暮智美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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