ATARU
(2012年4月期・TBS・日曜21時枠)

脚本:櫻井武晴
演出:木村ひさし
プロデュース:植田博樹/韓哲

http://www.tbs.co.jp/ATARU/





第10話 父だけが知っていた殺人手法
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突然アタルが倒れてしまい、彼が捜査に関わることでストレス
を感じて居るであろう事を察する中で、双子の女性の一人、
桃香の運転する車が電柱にぶつかり焼死して発見される。
死亡推定時刻は午前3時55分。サイドブレーキが引かれておらず
ブレーキ痕が無い事から居眠り運転か故意に衝突した物なの
かに思われたが、自殺であるとするならば動機を調べようと
考える沢。舞子は被害者の車が母親が乗っていたのと同じ車種
であるコバルト自動車のイリスだと気がつく。

事件そのものよりも、事件を通して最終話に於ける舞子の母の
死に対するとっかかりを部分を描いた話で、チョコザイやラリー
の謎めいた部分を描き出したという話だった。

チョコザイが毎回謎を解くときに思い浮かべるシャボン玉を
見ると、シャボン玉自体はチョコザイにとって気を落ちつけるで
あろう作用が有るということで、実際には捜査に於ける心理的
負担は存在していないのでは無かろうかという感じがする。
脳が開発しすぎで睡眠薬入りのケチャップが無いと眠れない
などのカラクリだったり、シンクロナイズドスイミング刑事の
効果が描かれ、記憶を封じ込めるためのものだという事が
分かる。

ここ数話、奇抜な演出は控えめだったけど、今回は随分と
奇抜さを描いた感じがするし、公原卓郎を含めて、どのキャラ
クターも幼稚なオーバーリアクションだらけで、かなり冷める
ものが有った。互いにそれぞれのキャラクターの口まねをする
辺りの流れは面白かったんだけどね。

事件そのものはなんだかよく分からないものが有ったが、
やたらと咳き込んでいたものたちに容疑の目を向けさせ、
それとは全く関係のない流れが有ったり、余程車の構造や薬品
に対する知識のある人物が事件に関与しているのであろうと
思わせるも、単に色恋沙汰から発展した女性の犯行という
あり得ない度の高いオチに繋げるも、解明に於けるプロセス
自体はそれなりに面白かったので、まぁ仕方が無いのか。

コバルト自動車の設計士として働いていた父親は果たして
妻の死に何ら関与しているのか。それともこの事件をきっかけ
にして、ガソリンが室内に引火しない様な構造設計が出来た
ものなのか。

チョコザイ(猪口在) …… 中居正広 (謎の青年・サヴァン症候群)
沢俊一 …… 北村一輝 (主任・警部補)
蛯名舞子 …… 栗山千明 (巡査部長)
蛯名昇 …… 玉森裕太 (弟。医大生)
蛯名達夫 …… 利重剛 (父)
蛯名真理子 …… 奥貫薫 (母、15年前に自殺!?)
中津川洋治 …… 嶋田久作 (係長・警部)
渥見怜志 …… 田中哲司 (科捜研連絡係、妻は沙織)
野崎蓮生 …… 千原せいじ (警部補)
犬飼甲子郎 …… 中村靖日 (照会センター)
松島光輝 …… 庄野崎謙 (巡査部長、舞子が好き)
石川唯 …… 光宗薫 (機動鑑識係)
黒木永正 …… 中村昌也 (巡査部長)
玉倉孝 …… 三好博道 (巡査部長、メガネ)
ラリー井上 …… 村上弘明 (FBI)

シンクロ関係者 ……
アリナ・マックレオド(ナンシー捜査官・吹替:松原亜希)、
E・ババシアン(ポアゾン警部・吹替:石塚運昇)
ニコラス・エリクソン、カティア・ソスタフスカ
チャック・ジョンソン
セバスチャン・ルフロック(ダニエル捜査官・吹替:松本考平)

猪口誠 …… 市村正親 (猪口医院、チョコザイの父)
村井朗 …… 黒沢宏貴 (5歳、被害者、虐待の跡?)
村井今日子 …… 森脇英理子 (母親)
猪口ゆり子 …… 原日出子 (チョコザイの母)

小暮桃香 …… 安倍なつみ (33歳、事故死?)
小暮綾香 …… 安倍なつみ (双子の妹)
公原卓郎 …… 平岡祐太 (事故鑑定)
森洋一 …… 西興一朗 (桃香の元恋人)
宝井真美 …… 広沢草 (洋一の新しい彼女)

高橋修、大河内浩、田中知史、藤本飛龍、屋良学
栗田佳織、山岡愛姫、鈴木青澄、マイケル・B

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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