ATARU
(2012年4月期・TBS・日曜21時枠)

脚本:櫻井武晴
演出:木村ひさし
プロデュース:植田博樹/韓哲

http://www.tbs.co.jp/ATARU/





第11話 さらばチョコザイ!!そして母の死の真相
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15年前、沢が機動捜査隊に居た頃、舞子の母・真理子の事件を
担当していた事が分かる。
真理子は車を運転中にガードレールを突き破って転落して亡く
なった訳だが、現場にブレーキ痕はなく、出かけた際には自殺
する傾向もなかった為に疑問に感じていた。、オービス
やNシステムに写った画像を見ても特に異変は見つからなかった
が、チョコザイはその画像を見て敏感に反応していく。

流石に墓から骨を取り出す光景はビックリするものが有ったし
指が無いとする話の顛末を見ているとゾっとするものが有った。
アメリカのドラマなんかでは、遺体が土葬され防腐処理されて
いたりするので、遺体を発掘して再検査する様な光景は有る
けど、遺族の前で骨をひけらかすというのも生々しい物が有るね。

父親は自分が真理子を殺したとする中で、そこに動機は存在
するのか。そしてチョコザイが語る数々の言葉にそれを裏付ける
ものが有るのか興味深いものが有った。

小ネタも多く今まで忘れかけていたキャラクター設定が突然
思い出したかのようにパターン性ある行動を取り始めたりする
部分が有ったりする辺りが、演出家によるブレなのだろうか。
逆に自分の意志を見せ始めるようになったチョコザイのかわい
らしさを感じる物が有り、舞子とのコンビの可能性を匂わせる
物が有った。

自殺でも殺人でもなく病気だったとする辺り、上手く過去の件
でもまとめ上げた感じだし、ラリー井上の件をそれ程悪人と
して描かなかった所も良かったと思う。
事件性は無くても調べる意味は有ったとする辺り、冒頭から
描かれてきた捨て山の是非の結論へと結びつけている所だし、
それぞれのキャラクターの意識も上手く変えていった感じが
する。

最終的にはチョコザイの存在の是非を問う物で、障害者に
対する見方をラリーと沢で戦わせるシーンが有り、線引きを
引いて対処するのか、それとも境界線を無くしていくべき
なのかを考えさせる所へと繋げていく。なかなか明確な答えが
ない中、チョコザイ自身に意志を持たせて行動させることで、
自らの決断というものを尊重する形で、上手いこと結論づけて
いるし、続編への可能性へと繋げていった感じ。

近年ドラマ界に於けるジャニーズ排除に向けた動きが有る様な
感じだったけど、今期は逆にジャニーズ解禁だったのか、あらゆる
ドラマで節操なくジャニーズ枠が復活しただけでなく、主役
の多くもジャニーズだった。そんなジャニーズ主役のドラマの
中でも中居君が演じたチョコザイがキャラクターとしては一番
味わい深く写った。一話の頃は、バラエティ班の中居君が本当
に演じられるのか不安だったけど、結果的には一番しっくりと
くる役柄だった。

そういえばタモさんを登場させるというサプライズも笑えた。
いいともネタはやり過ぎだったけどね。

チョコザイ(猪口在) …… 中居正広 (謎の青年・サヴァン症候群)
沢俊一 …… 北村一輝 (主任・警部補)
蛯名舞子 …… 栗山千明 (巡査部長)
蛯名昇 …… 玉森裕太 (弟。医大生)
蛯名達夫 …… 利重剛 (父)
蛯名真理子 …… 奥貫薫 (母、15年前に自殺!?)
中津川洋治 …… 嶋田久作 (係長・警部)
渥見怜志 …… 田中哲司 (科捜研連絡係、妻は沙織)
野崎蓮生 …… 千原せいじ (警部補)
犬飼甲子郎 …… 中村靖日 (照会センター)
松島光輝 …… 庄野崎謙 (巡査部長、舞子が好き)
石川唯 …… 光宗薫 (機動鑑識係)
黒木永正 …… 中村昌也 (巡査部長)
玉倉孝 …… 三好博道 (巡査部長、メガネ)
ラリー井上 …… 村上弘明 (FBI)

シンクロ関係者 ……
アリナ・マックレオド(ナンシー捜査官・吹替:松原亜希)、
E・ババシアン(ポアゾン警部・吹替:石塚運昇)
ニコラス・エリクソン、カティア・ソスタフスカ
チャック・ジョンソン
セバスチャン・ルフロック(ダニエル捜査官・吹替:松本考平)

猪口誠 …… 市村正親 (猪口医院、チョコザイの父)
猪口ゆり子 …… 原日出子 (チョコザイの母)
宝井真美 …… 広澤草 (被害者)

森田一義、中村まこと、伊藤明賢、高橋修
田中知史、小川剛生

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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