ビューティフルレイン (2012年7月期・フジ・日曜21時枠) 脚本：羽原大介 音楽：平沢敦士 編成企画：鹿内植・佐藤未郷 企画統括：成河広明 プロデュース：貸川聡子・山崎淳子 演出：水田成英・小林義則・八十島美也子 主題歌：芦田愛菜「雨に願いを」 http://www.fujitv.co.jp/beautifulrain/index.html

第1話 最近、父ちゃんは忘れものが多い…
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圭介は妻の死後、一人娘の美雨と一緒に暮らしていた。
子供と一緒に居る時間を増やすために、大手建設会社から
下町の金属加工工場に転職。幸せな二人の生活を送っていたが
事故をきっかけに病院で検査を受けた所、若年性のアルツハイ
マー病であるとの診断を受ける。現在はまだ初期の段階に有る
との事だが・・・

基本を押さえたドラマという感じで、特に不可となるべき所
も無い。多少の既視感を除けば、特に気になる部分も無かった。

アカネが出戻りしてくる辺りは、「マルモのおきて」の比嘉愛未
さんみたいだし、近年の日本の問題でもある孤立化する家族・
家庭の問題を、昔ながらの町工場の職員との関係を通して補っ
ているという辺りも良い感じに写る。

バラエティ番組で見る芦田愛菜ちゃんは、当初はしっかりと
した子供という印象も有ったけど、受け答えに対して、訓練さ
れている感が見え隠れしていて、大人が喜ぶような答えばかり
を語っている感じがあんまり好きではなかったのけど、
やはりドラマの中では圧倒的な可愛さが有り、涙する演技など
これまでのドラマの中に見るあざとい子役の演技から脱して
上手く涙していた感じもする。

親子のやりとりは微笑ましいものが有ったし、水筒のエピソード
なども何処かで経験したことが有りそうなものが有る。

変に擦れていなくてこじゃれた感じがしないのも、慎ましい
生活感の中の小さな幸せっぽさが上手く現れている為のもの
かなと思う。

親子としての約束・決まり事など、破って良い事と悪い事の
境目を改めて考えさせられるものが有るし、相手の事を思うが
こその嘘というものがとても切ない感じに写る。