ボーイズ・オン・ザ・ラン (2012年7月期・テレ朝・金曜23時枠) 原作 - 花沢健吾 脚本 - 高橋悠也 演出 - 常廣丈太、唐木希浩 ゼネラルプロデューサー - 内山聖子 プロデューサー - 中込卓也、山田兼司、太田雅晴 主題歌：関ジャニ∞「あおっぱな」 http://www.tv-asahi.co.jp/boys/

第9話 涙のラストラン！！俺たちは家族だーッ
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源は借金取りに追い詰められて、花のことを風俗に売り飛ばそ
うとする。それを止めるために田西は源に勝負を挑む。
一度は敗れたかに思えたが、田西は自分が負けと認めない限り
は負けではないと考えて立ち上がり、そして鈴木に教わった
サラリーマンアッパーを駆使してなんとか倒すことに成功する
が・・・

このドラマの上手いと感じる所は、青山との対決を想定しつつ
それに向けた対策が別のエピソードの中で上手く応用されて
使われている所だろうか。

田西自身の性格がバカで単純だけど、人間っぽい一面が有った
りして憎めないし、目標に向かって挫折と再生を繰り返しなが
らも一途に突っ走る所など、キャラクター像を上手く視聴者に
共感しやすい形で作ってある。

爆弾の流れはかなり強引な感じがするし、事情聴取していく
ウチに田西の誤認逮捕の流れは証明出来そうな気もするけど、
その辺を意図的にぼかしつつ、人間性を抽出して、彼の周り
に寄り添う人たちの人間性を見せる事で、田西自身の良さを
伝えていく流れは上手く出来ていた。

刑務所に面会に来る人たちの役割なんかも面白かったな。

ただ正直青山は不自然な形で再生させてしまった感じがする。
青山の言葉も、彼が末期の状態にいるからこそ伝えるべきもの
が多かったのに、生かしたら生かしたで、嫌な人物が再生して
しまったくらいの感覚しかない。

鈴木さんは結局役割を果たしたら亡くなってしまったのだろう
か?
養子縁組と結婚の流れは、なるべくしてなった感じに思える。

人々がガチャポンを開ける時の期待や希望的な思いというもの
を、上手く人生の夢や希望に置き換えて描いている辺りの
比喩的な流れも上手く機能していたね。