クレオパトラな女たち (2012年4月期・日テレ・水曜22時枠) 脚本：大石静 演出：岩本仁志、猪股隆一 チーフプロデューサー：田中芳樹 プロデューサー：山本由緒 http://www.ntv.co.jp/cleo/

第6話 全身サイボーグ
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結婚間近の葵は休憩中にも上機嫌に彼との事を語る中、
睦は残業を終え帰宅すると、息子の達也が病気で病院に行った
ににも関わらず義母からは何も知らされておらず、息子もまた
母親を頼らず祖母を頼る姿を見て愕然とする。
翌日仕事場に行くと、葵が無断で休んでおり、マリから家まで
様子を見に行ってきて欲しいと頼まれた峯太郎は、彼女が
失望のあまり浴槽でリストカットしているのを知る。

残念なことに、ドラマの打ち切り・8話の短縮が決まってしま
ったこのドラマ。

題材としてはあんまり好きじゃないけど、見ている限りでは
なかなか上手い人物描写と関係性が描かれたドラマなので、
何故視聴率が伸びないのかイマイチ理解出来ない。やはり
整形がテーマとなっている辺りが食いつきが悪い原因なのだろ
うか。

あの「ダーティママ」よりも視聴率が低いという所が驚きだし
「三毛猫ホームズの推理」が12%以上を安定的に取る世の中
なので、刑事ものはストーリーに関係なくある程度見やすい
ものが有るのかなと思うけど、それにしても日本の視聴者層
の好みはよく分からないものが有るな。


峯太郎の女性不信は職場の人には公認の事実なのだろうか。

葵が職場に来ないので様子を見にいく役を峯太郎が行ったけど
同性の人や、医師ではなく他のスタッフがが見に行くべきでは
ないのかと思わせるものが有った。マジメである峯太郎の
人間性は浸透している感じだし、口も堅いのは明らかなので、
その辺から選ばれたのか。

素の自分に劣等感を感じていた女性が、そんな恥部を覆い被す
ようにして整形で欠点を補うモノの、やはりかぶり物をはぎ取ら
れた際には、弱点として露呈してしまう。

ドラマでは短い時間の中でも、葵が居なくなったクリニックが
上手く動いていかない事を示して、如何に彼女が優秀なスタッフ
の一人である事かを示し、彼女自身のスキルを以て、そんな
劣等感を乗り越えるさせるのかに繋げていく。

男性であり女性でも有る感じの黒崎裕を使って、葵に対する
心の傷を一話の中で解決させていく様は上手く出来ていたし、
ゲイって好き嫌いがハッキリしていて、その辺は見ていて
気持ちが良い。

彼氏の母親が身辺調査をするのは良いとしても、彼女の元の
顔にまで言及する辺りかなり違和感が有った。
東大医科大の研修医ということでプライドは相当高そうなもの
を感じるけど、そんなに自分の息子の容姿も格好良いとは
思えないしね。この親子関係を見ていれば将来の市井家になり
そうな感じもするし、別れて良かったのかもしれない。