デカ黒川鈴木
(2012年1月期・日テレ・木曜深夜枠)

脚本:大宮エリー
音楽:藤原いくろう
チーフプロデューサー:堀口良則
プロデューサー:福田浩之、河内俊昭
演出:本田隆一、島崎敏樹 ほか
主題歌:「あなたの笑顔」 YU-A

http://www.ytv.co.jp/deka/





第11話 雪に消えた銃弾の謎殴る美女を襲う男達の歪んだ復讐トリック
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鮮魚店の女性主人・ちあきが市場に仕入れをした後、息子の
太郎と自宅で開店の準備をする中で、胸に銃弾らしきものを
受けて殺されてしまう。しかし銃弾は見つからず、現場にいた
息子は銃声らしき音を聞いていないと語る。

当初のコンセプトこそ陰を潜めてしまった感じだけど、
このドラマがどんどん良い方向に向かっており、これだけの
クオリティならば続けてみたいと感じさせるまでに回復した
感じ。

殺人事件のトリックには昔から良く描かれている、凶器は氷だ
という事を利用していた殺人事件ということで、なかなか面白く
描かれた話だった。

ちあき自身の意外な過去だったり人間性なども上手く描かれて
いたし、家族や従業員だけでなく、近隣住民が如何にもトラブル
を起こしそうな感じで上手く犯行や真犯人の存在をカモフラー
ジュさせているし、ドラマの中にちりばめられている解決への
ヒントも無理なく配置されていて、容疑者宅にあるタイヤの
存在だったり、田原美鈴家の木戸の穴の存在だったりが上手く
挿入されている。

今まで殆ど効果的に利用されてこなかった居酒屋さえも上手く
利用しているし、このドラマに於けるベストな内容なのかも
しれない。

しかし白石は随分大人しくなったけど、亡くなった遺族を前に
して、魚くんだとか、色々と失礼なこと言いまくりで、ちょっと
冷や汗をかかせるものがあるな。
黒川の突っ込みも少ないけど、シュールで効果的なものがあった。

黒川鈴木 …… 板尾創路 (40歳、刑事、繊細なハート、"デキる")
白石高作 …… 田辺誠一 (37歳、黒川の部下、脳天気)
赤木忠志 …… 田中圭 (26歳、刑事、唯一の普通の人)
黒川静江 …… 鶴田真由 (35歳、黒川の妻、)
緑谷 緑 …… 藤本泉 (交通課)

居酒屋の娘 …… 岩崎名美
居酒屋の店主 …… 武田幸三
署長 …… 斉木しげる

神谷卓 …… 阿南健治 (元射撃の五輪日本代表選手)
村上ちあき …… あめくみちこ (鮮魚店)
田原美鈴 …… 井森美幸 (ストーカー被害を訴える)
村上太郎 …… 長田成哉 (息子)
斉藤良平 …… 重山邦輝 (ガンマニア、メガネ)
斉藤和子 …… 山本みどり (母、ちあきと仲良し)
三上健太 …… 山本一慶 (住み込みのバイト)
鑑識 …… チングポカ

坂口裕明

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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