ゴーイング マイ ホーム (2012年10月期・フジ・火曜22時枠) 脚本・監督：是枝裕和 音楽：ゴンチチ 協力プロデューサー：安藤和久 プロデュース：豊福陽子、熊谷喜一 主題歌：槇原敬之「四つ葉のクローバー」 http://www.ktv.jp/goingmyhome/index.html

第6話 良多、良からぬ事をたくらみバチ当たる
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"見えない存在"クーナ探しを町起こしの過疎検討委員会で
取り上げる様とするが、地元の役員・山辺、野間、白石、川嶋
たちはイマイチ乗り気ではない。良多はペロンチョコの社長
の支援で、クーナ探しのイベントをCMとタイアップして
盛り上げていこうとするが・・・

いよいよこのドラマの視聴率は危険ゾーンの5%台に来てしまっ
た。世の中見えるものだけが重要ではないとするメッセージ性
が現れて来るのが少々遅すぎたのかなという感じもするし、
今回至る所分かりやすい形で"見えない存在"をすり込んだとこ
ろは、視聴者のレベルに合わせるように軌道修正を求められた
のかもしれないなと思わせる所も有る。
見えない存在の大きさを解くのであれば、このドラマに於ける
テーマもまた見えない存在の大きさなんだろうなと皮肉にも
写る所が有るけれど、残念ながらその存在に知らしめる前に、
外圧がかかってドラマの良さを失ってしまう可能性も有りそうだ。
出来ればこのままの調子で描いて行って欲しいけどね。

今まで目に見えない空気の存在が自慢できるものだと知らなか
ったとするサダヲさんを皮切りに、料理のだしまで引き合いに
だして、その存在感を知らしめる辺りは面白いものが有る。

クーナの存在が作られたものだとする辺りの事実に対する
失望と大人の事情みたいな現実が皮肉にも複雑な感覚を呼び起
こして、益々視聴者を困惑させそうなドラマだけど、世の中
のブームとは大抵そんなもの。K-POP人気がどうだとかフジテレビ
のゴリ押しだと言われる事へのアンチテーゼとして描かれている
感じにも見えて益々興味深い所に繋がっている。

潮干狩りや芋掘りなど、確かに自然の物とは違うものが
有るよね。