GTO (2012年7月期・フジ・火曜22時枠) 原作：藤沢とおる『GTO』『GTO SYONAN 14DAYS』（講談社 週刊少 年マガジン・コミックス刊） 脚本：深沢正樹 ほか プロデューサー：河西秀幸（関西テレビ）、山本喜彦（MMJ） 演出：今井和久 ほか 主題歌『24karats TRIBE OF GOLD』歌:EXILE TRIBE http://www.ktv.jp/gto/index.html

第1話 最強の教師誕生！生徒はダチだ
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植木職人のアルバイトをしている鬼塚は泣く子も黙る元伝説
の暴走族のリーダーの一人。そんな彼が不良少年や腐った教師
を一括する姿を見て、理事長の良子は彼に学園の教師として
就任して欲しいと頼むが・・・

フジテレビは最近人気作のリメイクが目立つね。
反町版「GTO」の出来が良かっただけに、流石に見比べてみる
どうしても違和感がある。

このエピソードは1998年度版にも有ったエピソードだけど、
両親との壁を取り外すのが目的のハズが、いつの間にかに
幼なじみとの関係にすり替えられてしまい、両親に娘の真意
が伝わったのかよく分からない内容となっている。
親子としての葛藤が完全に省略され、突然家に押し入って壁
を壊したようにしか見えない。

鬼塚の型破りな方法論を示す為には面白いエピソードなのだし
鬼塚の仲間を学園内を作る為に、今回の象徴的なエピソードは
必要だったと思うけど、内容的にはドラマ中盤で描くべき濃さ
が有り、もう少し鬼塚自身が学校に馴染み始めた頃に描くべき
ドラマだと思う。

鬼塚の圧倒的な力を利用していくやり方は今でもそれなりに
面白く見ていられるし、周りが鬼塚の存在を知らずに反抗する
ところを立場を逆転させるやりかたも悪くは無い。
この辺は「ごくせん」にも通じる教師像だけどね。

ただ今回壁を破るとする主張を実際に行動に移した際の
壁の壊し方を見ていると、イマイチ爽快感が無く、寧ろ鬼塚
の非力さを見るような壁の壊し方に見えてやや先行き不安な
感じにも見えた。

また冬月先生は松嶋菜々子さんでほぼ疑うべき余地がない程に
ハマっていただけに瀧本美織さんではかなり物足りなかった。
裏表があり投げやりっぽい松嶋さんの演技がツボにハマっていた
のだけど、瀧本さんの場合、今回の生徒・吉川昇と同じような
性格をしている感じにも見えるし、なんとなく心細い。

1998年度版だと今回のエピソードは希良梨さんが演じていた
女生徒役の物語だった。このドラマに出ていたときの彼女は
とても可愛かったし、曲なんかも出したときには期待していた
のだけど、気がつくと台湾の人と結婚して子育てしているんで
すね。

http://ameblo.jp/aksgod23/