ハンチョウ〜警視庁安積班〜 シーズン5
(2012年4月期・テレ朝・月曜20時枠)

脚本:大川俊道、いとう斗士八、安井国穂、岡芳郎
プロデューサー:橋本孝、遠藤正人
演出:酒井聖博、村田忍、竹村謙太郎、竹園元
音楽:遠藤浩二

http://www.tbs.co.jp/hancho/
https://twitter.com/#!/hancho_hancho





第9話 母親の命か?子どもの命か?
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真山課長から最近医者の元に93件の悪質なイタズラ電話が
鳴りその捜査を安積班に依頼される。
どの電話でも必ず子供を誘拐したような口ぶりで、命の選択を
求められる内容だという。実害は出ていなかったが、電話では
柊議員の事に言及している為に、彼に対して強い怒りを感じて
いる人物の仕業ではないかと疑っていく。

冒頭から安積に究極の選択を強いる様なシーンが描かれ、その
32時間前に時間を戻していく。

比較的オーソドックスな内容だったけど、他人に究極の選択を
強いる中で、それを容疑者本人にもぶつけていく辺りは興味
深く出来ていたと思う。

唯一ドラマとして工夫してある所は、実行犯が二人居たという
ことだ。
政治家の手術を優先するあまり、手術中の息子を亡くした家族
の中に失意から自殺してしまったものが居るという事で、犠牲
者が一人だけでは無い所が不幸にして、ドラマに広がりを見せ
てしまった。
その為に犯罪を犯すという不幸の連鎖で、医師にかかる責任感
を改めて実感させるものが有った。

医師の中に不純な動機があるならばまだしも、責任感を感じて
いる事は明らかだったし、トリアージの様な形で人間的価値観
ではなく、治療に於ける優先順位が付けられてしまうところは
仕方が無い事だと思うが、その辺の説明を家族の物にきちんと
話さなかった所が全ての元凶なんだろうね。

これまでのシリーズと一線を画する意味があるのか、安積の
娘を登場させない所はちょっと違和感が有った。

また最後に息子のメッセージが残っている辺りは、相当大人が
考えついた物語という形で、作為的に感動を演出している感じ
がしたので、ややシラけた感じもする。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (42歳、特捜一係・警部補)
尾崎誠 …… 小澤征悦 (38歳、特捜一係・警部補)
小池竜也 …… 福士誠治 (25歳、特捜一係・巡査)
結城沙緒里 …… 比嘉愛未 (25歳、特捜一係・巡査)

丸岡喜一郎 …… 六平直政 (48歳、鑑識課)
木村千春 …… 加藤夏希 (24歳、鑑識課)

城戸章弘 …… 合田雅吏 (41歳、捜査一課管理官)
真山塔子 …… 高島礼子 (45歳、捜査一課長。警視正)
川口総太郎 …… 里見浩太朗 (58歳、警視監・刑事部長)

鶴来陽一 …… 中丸新将 (洸徳総合病院・院長)
神坂孝介 …… 金田賢一 (心臓外科医)
真壁秀樹 …… 蟹江一平 (早苗の弟、ロッキー&モーリス社)
柊肇 …… 三田村賢二 (政治家)
秋葉太一 …… 久松信美 (45歳、悠馬の父親)
秋葉早苗 …… 鈴木智絵 (悠馬の母)
秋葉悠馬 …… 山崎竜太郎 (息子)
神坂澄子 …… 森奈みはる (孝介の妻)
神坂タケル …… 松島海斗 (息子)
南諒 …… 五十嵐空 (息子)

南周平、勢至郎、若松俊秀、山本修、辻本伸太郎、岩山孝
美月麻帆

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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