ハンチョウ〜警視庁安積班〜 シーズン5 (2012年4月期・テレ朝・月曜20時枠) 脚本：大川俊道、いとう斗士八、安井国穂、岡芳郎 プロデューサー：橋本孝、遠藤正人 演出：酒井聖博、村田忍、竹村謙太郎、竹園元 音楽：遠藤浩二 http://www.tbs.co.jp/hancho/ https://twitter.com/#!/hancho_hancho

第10話 最終章…木曜日の子供
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貿易会社社長・原田が自宅に戻ると同時に銃殺される。
38口径の銃弾で撃たれた格好だが、その銃弾を見る限りライフ
ルマークが無く、一年前に建設会社の社長内藤が殺害された
時に使用された銃と同じだと分かる。
その銃を販売していた売人を逮捕した際に、その銃を買いに
来ていた男・三神雅也が容疑者として浮上し、彼の姿を見たのは
尾崎だけだという。雅也には過去に公安1課の係長・坂元の
殺害容疑も有る事が判明していく。

いよいよこのシーズンのテーマとして存在していた「木曜日の
子供」事件の概要が語られた。
色々と複雑な様相を呈していて、雅也が殺害しているのは
元テログループの"木曜日の子供"で有り、自分の両親を殺したが
為に復讐しているのではないか?というものが有ったり、雅也
の父親自身もそのグループの一員だったのではないか?との疑い
が有ったり、その一味を倒して新たなテログループのリーダー
として君臨しようとしているのではないかとして、色んな味付け
がして有る。

とりあえず共通しているのは、"木曜日の子供"の構成員で、
殺害されている人物は全て57歳から58歳の人物である所から、
川口刑事部長もそれに該当しているし、捜査の過程で稲垣徹
との謎の関係が浮上したという点だ。

ドラマとして興味深く作られているのは、やはり川口や容疑者
の人物像が深く掘り下げられていない事も有って、どんな裏の
顔が有るのか、そして人から伝聞されてくる情報の信憑性が
どれだけ信じるに値する物なのかという点か。

川口が特捜班を作った意図も表面的には分かった格好だけど、
川口がテログループに何ら関係が有るとすれば、結成した意味
合いも微妙に変わってくる物が有る。ただ流石に里見浩太朗
さんを悪者として活用するか?と言われると難しい物が有るので
その辺はちょっと残念な気がする。思い切って若気の至りなん
てものが有ったりすると面白いのだろうけど、テログループに
関与していたら、そもそも入社前の身辺調査で弾かれ、今の
地位には至っていないか。

そういう意味では養護施設長を演じている鶴田忍さんもテロ
犯の元構成員の容疑者像としては合致している物が有るんだけど
当時から養護施設を経営していたとなるとテロをしていたと
するのは少々無理が有るか。

そういえば海外ドラマだと発射された弾に付着する跡を線条痕
と言うけど、日本のドラマだとライフルマークって言うのね。
アメリカだと銃犯罪が多いのでIBISなどのデータベースで一瞬
に検索出来るけど、日本の場合銃犯罪自体があまりなさそうな
ので、すぐに類似する犯行とか見つかりそうだね。