早海さんと呼ばれる日 (2012年1月期・フジ・日曜21時枠) 脚本：大島里美 演出：河野圭太、城宝秀則 編成企画：水野綾子 プロデューサー：貸川聡子、山崎淳子 http://www.fujitv.co.jp/hayamisan/

第4話 馨さんが就職決まらないのは家のせい?
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優梨子は家計の足しにするために、パン工房でパートのアルバ
イトをすることに・・。一方三男・馨は、名門・永治大学経済
学部に通いつつ、レストランでアルバイトし、就職活動に
精を出すもなかなか採用されず苦悶する日々を送っていた。
そんな馨のことを家族は支えていくが・・・

前回の四男に続いて今度は、三男・馨が主人公の話だった。

このドラマの当初の流れでは、合格している企業を蹴って
より目標の高い企業の入社を目指しているような言い回しだ
った事もあって、ここまで苦戦していくとは思わなかった。

ドラマを見ていると色んな所に、この流れの落としどころが
存在していて、この辺で上手くまとまっていくのだろうなと
思う物の、その期待感を悉く裏切って、どんどん三男・馨が
追い込まれていく状況が面白く描かれていた。

少しずつ自分の実力と現実とを秤に掛けて、妥協点を探って
いくも、箸にも棒にもかからない状況の中、主人公の感情を
引き出すところに繋がっているし、本音をぶつけ合ってこその
家族だという所を上手く演出していく。

不採用続きの現実に業を煮やして家族や親切にしてくれる人
に対して、その不満を怒りをぶつけてしまうというのもちょっ
と酷い所だけど、気持ちは分かるし、逆に自分自身を見つめ直す
には良い機会に恵まれたのかも知れないね。