早海さんと呼ばれる日 (2012年1月期・フジ・日曜21時枠) 脚本：大島里美 演出：河野圭太、城宝秀則 編成企画：水野綾子 プロデューサー：貸川聡子、山崎淳子 http://www.fujitv.co.jp/hayamisan/

第6話 家族に言えない研二さんの秘密
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

研二はよくキャッチボールして遊ぶ少年・陽が高校時代の同級
生・亜季の息子だと知り、優梨子は二人が知り合いだった事に
驚く。父親が居ない亜季。息子の陽は、父はジュリーと呼ばれ
ている人物だという事を優梨子に話したことから、沢田研二
と同じ名前を持つ研二が父親なのではないかと疑っていく。

馨のエピソードと同様に、中々家族だけでは解決出来ずにいた
次男・研二の問題に対して、部外者でもあり身内でもある
優梨子が関わることで上手く処理した内容だった。

研二は決して仕事が出来ない人ではないにもかかわらず、
何故ここまで卑屈になっているのか。
これまでの努力の人生によって築き上げられたプライドが
一気に崩れたことで、その修正を図りかねているという状況
なのだろうか。

研二がかつてスポットライトが当たった人物であったことが
描かれ、本人はその期待を裏切ってしまったと思っているの
かもしれないが、商店街の人も含めて回りは暖かく今でも見
守ってくれているし、甲子園に行った事実だけでも相当彼の
中の自信は養われていそうだけど、この辺は本人が語るように
努力した人にしかその挫折感は分からないのかも知れない。

友人が次々と人生の軌道に乗り家庭を築く中で、取り残されて
いる感じで焦るのならばまだしも、自分から責任逃れのような
形で逃げ続けている辺りは、ちょっぴり違和感がある。

約束に対して中途半端な研二の姿を非難する優梨子の姿を見る
と、まさに早海家の一員として上手く機能し始めているなと
思う。
いきなり子供が居たとする事実を前にして、責任感が出てくる
ものだろうか。

奇しくも地方局で放送している「くろねこルーシー」で行われ
ているドラマは、現在恋人が妊娠しているにも関わらず責任
をなかなか感じていない男性が主人公のドラマ。
先日の展開では女性側がプレッシャーをかけて夫に自覚を持た
せろみたいな内容だったけど、研二はどうなっていくのか。