早海さんと呼ばれる日 (2012年1月期・フジ・日曜21時枠) 脚本：大島里美 演出：河野圭太、城宝秀 編成企画：水野綾子 プロデューサー：貸川聡子、山崎淳子 http://www.fujitv.co.jp/hayamisan/

第9話 恭一さん、私の前で無理して笑わないで
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恭一は一連のプロジェクトでデザイナー鳥谷との話し合いが
うまくいかずに、外されてしまう。その事を言えず、忙しく
しているフリをして帰宅する前には喫茶店で時間を過ごす日々が
続いていた。
一方父・恵太郎は、優梨子から義母・陽子がかつての恵太郎の
姿に戻ることを信じていたのだと言われ、純喫茶を改装して
なんとか奮起しようとするが・・・

恭一が優梨子と結婚する際に、苦楽を共にして何度も話し合お
うと言っていたことに言及し、互いに頼り会える関係を求める
が、実際には優梨子自身も恭一には内緒で裏で手を回している
姿が有り、彼女の主張に矛盾がある事を示唆する流れだった。

やはり生活・生育環境の違いというものは埋められないものと
して存在しているのか。
恭一の中にどれだけのプライドがあるのかという意味では、
興味深くそれが分かる様な内容だったし、今まで彼が公にはしな
かった家族への不満、特には父親に対する不満を言及していく
辺り、本当の意味で問題に対して言及した感じ。

人間、甘やかせて育てると他人に頼りっきりになってしまい、
社会性というものが養われず、この家の父親のような状況に
陥ってしまう所があり、如何にこの家が母親によって成り立って
いたのかが分かる。父親にしても、息子にしても母親が相談役
になっていたからこそ円滑に生活が送れていたのであって、
それを失ったことでの困難な状況を描いた格好だった。

問題が山積しすぎて、ちょっぴり取り留めのない話ではあるし、
またしても金問題かと思うと、やっぱり人生は金なのかと思わせ
られるものがあるけれど、その辺の流れをどう処理していくのか。