早海さんと呼ばれる日
(2012年1月期・フジ・日曜21時枠)

脚本:大島里美
演出:小椋久雄
編成企画:水野綾子
プロデューサー:貸川聡子、山崎淳子






2週連続SP・前編 恭一さんの元彼女
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会社にかつて恭一と同期入社し、恋人関係に有った女性・瑛子
がやってくる。彼女は自分の夢の為に退社し、フランスに渡っ
て会社を興した人物。今回TOYMONDでは海外商品とタイアップ
する事になったことで、彼女と一緒に仕事する事になるが、
恭一はその事を優梨子に話すことが出来ず、優梨子は元先輩の
美咲から話を聞いてその事実を知る事になるが・・・

連ドラ版で見せたそれぞれのキャラクターたちのその後を
描いた物語。

どの人物も男女関係に於いては足踏みしている状況の中、
恭一の前には元彼女が現れ、唯一恋愛に於いては順風満帆な
状況に有る長男夫婦さえも、関係が乱れていくという物。

どのエピソードも正直、想定の範囲内で動いているし、特別
家族としての雰囲気をぶちこわすような事をした訳ではない。
優梨子が如何にこの家庭に馴染んでいるのかが、夫婦喧嘩を
通して描かれているし、ドラマとしてはありがちだが、行き
違った女性の運命を通して、仕事と家庭を選んだそれぞれの
女性のどちらが幸せな人生なのかを比べたような格好だった。

当然ながらそれらは比較すべきものではなく、幸せの尺度は
人それぞれだろう。ただ瑛子が優梨子に意地悪したという事を
通して選択した人生の中に後悔すべきものが含まれている
という事を示唆していて、その辺はドラマとして面白い葛藤と
して描かれているのかな。

一番寒いのは馨のエピソードだった。
勘違いするのも悪くは無いし、あの父親有ってこの子ありと
いう事も分かるのだけど、なんでそんなに上から目線?みたい
な彼のキャラクターにはあり得ない様なコメディパートを演じ
させた感じがする。

母親の男性の影と、予告を見る限り父親の余命のネタは、これ
またベタなエピソードっぽい感じだけど、敢えて言うならば
やはりワンパターンだが、元の関係に戻って欲しいかなと思う。

早海優梨子 …… 松下奈緒 (29歳、一人っ子)
早海恭一 …… 井ノ原快彦 (35歳、長男、玩具「TOYMOND」)
早海研二 …… 要潤 (30歳、次男、派遣)
早海馨 …… 中丸雄一 (21歳、三男、就職活動中)
早海優三 …… 森永悠希 (14歳、四男、中学生)
早海恵太郎 …… 船越英一郎 (59歳、父、純喫茶「ガテマラ」を
経営)
早海陽子 …… 古手川祐子 (58歳、母)
金井拡 …… 中原丈雄 (60歳、優梨子の父、野室商事専務取締役)
金井満智子 …… かとうかず子 (59歳、優梨子の母)

武藤茂雄 …… 梨本謙次郎 (59歳、常連客)
石田源造 …… 渡辺哲 (63歳、常連客)
入江亜季 …… 山口紗弥加 (パン屋)
入江陽 …… 須田琉雅 (亜季と研二の息子)

三宅聡史 …… 村松利史 (富竹製作所・医療器機製造)
岸本翼 …… 松本隆志 (野球部のキャプテン、優三の親友)
寺田美咲 …… 吉沢梨絵 (トイモンド企画部)
岡田 …… 清水昭博 (トイモンド企画部・部長)
山下 …… 山本啓之 (トイモンド企画部)
小山 …… 小倉由莉子 (トイモンド企画部)

宮沢瑛子 …… 内田有紀 (ヨーロピアン・フォレスト社)
相原希 …… 小島藤子 (パティシエ教室)
芳川宗則 …… 西岡徳馬 (芸大の先生)

坂本美沙子、廣瀬裕一郎、友倉由美子、南風佳子、上村愛香、
木村剛、近藤達和


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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