東野圭吾ミステリーズ
(2012年7月期・フジ・木曜22時枠)

脚本・坂口理子(1)、高橋幹子(1)、ひかわかよ(2)、田辺満(3)
山本健介(4)
演出・河毛俊作(1)、澤田鎌作(2)、河野圭太(3)、川村泰祐(4)
小林義則、石井克人、宮本理江子、林徹、村上正典、鈴木雅之
プロデュース・小池秀樹ほか

http://www.fujitv.co.jp/higashino-keigo/index.html





第4話 レイコと玲子〜容疑者は多重人格少女!一体どちらが本物か ?
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幼い頃虐待を受けて育った葉子は、少年犯罪を専門とする弁護
士になり、酷い環境で育った子供たちをなんとか救おうと考え
る。どんな子供たちも立ち直れると信じて、心にキズを背負った
少年少女たちが犯した犯罪に無罪を主張していくが・・・

産まれた時から悪い人は居ない。生育環境が悪いせいで人は
悪い事を繰り返してしまう。昔から儒教の概念の一つとして
存在する性善説を皮肉った感じの内容で、面白いといえば面白い
のだけど、どうしても既視感が存在することと、玲子が犯罪
を犯す動機付けとしては、最終的に意味不明なところに繋がっ
てしまうのが欠点と言えば欠点。

大野いとさん、期待出来る若手の役者さんなんだけど、やはり
台詞回しには独特のものが有り、やや癖があるのは確かだった。

出演している俳優陣はどの人物も役者として好感度が高い所
が有るし、これ以上にない役者で固めている感じはするんだ
けど、このドラマと同時に引き合いに出される世にも奇妙な
物語
と比べても、面白みとしても欠けてしまっている部分が
有り、イマイチ楽しめない。

冒頭の中井貴一さんのエピソードも正直、要らない感じ。
逆にこのエピソードがメインの様な楽しみが出てしまうと本末
転倒な感じがしてくるしね。

観月ありささんが最後に何か仕掛けてくるのかどうか。
人権弁護士だとしながらも、結局最終的には為す術もなく、
自己弁護のようにして、マスコミの前で主張している所など
後味の悪さも手伝って、やや消化不良な感じだった。

ミステリー雑誌の編集長 …… 中井貴一

浅野葉子 …… 観月ありさ (少年犯罪を専門とする弁護士)
藤川真一 …… 吉田栄作 (心理カウンセラー)
山下玲子 …… 大野いと (記憶を失う少女)
市原早苗 …… 中村ゆり (玲子の隣人)
前村加津子 …… 浅見れいな (哲也の妻)
福沢浩司 …… 山中聡 (学習塾事務員)
前村哲也 …… 川井つと (被害者)
阿藤 …… 荒木宏文 (今西警部補の部下)
今西 …… 平田満 (警部補)

久松夕子、李千鶴、福田美姫、北上史欧、長田奈麻
田村研作、森啓一郎、杉田吉平、村上ユキヒコ、箱木宏美
川本亜貴代、高田郁恵、相馬有紀美、菅登未男、松井晶熙
田口翔 大、杉山薫

オープニングシーン

千佳 …… 金澤ゆかり

蛍雪次朗、西本竜樹、前田剛、橘ゆかり、仁藤優子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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