東野圭吾ミステリーズ
(2012年7月期・フジ・木曜22時枠)

脚本・坂口理子(1)(5)、高橋幹子(1)、ひかわかよ(2)、田辺満(3)
山本健介(4)
演出・河毛俊作(1)、澤田鎌作(2)、河野圭太(3)、川村泰祐(4)
小林義則(5)、石井克人、宮本理江子、林徹、村上正典、鈴木雅之
プロデュース・小池秀樹ほか

http://www.fujitv.co.jp/higashino-keigo/index.html





第7話 白い凶器〜女と相次ぐ不審死…動機無き殺人の謎
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深夜の「みかど出版」で残業をしていた販売促進部部長の安部
孝三が、4階のオフィスの窓から転落して死亡する。
死亡推定時刻は21時から23時。自殺にしては、窓の城壁に頭を
ぶつけた跡が有る事からも不自然だという見方が出来る中で、
残業していた中町由希子と森田寿から話を聞いていく。
森田は10時頃に退社し、最後に被害者を見たのは由希子だと
するが、被害者は85kg。殺害したとしても彼女一人では難しい
のではないかと告げるが・・・

これまでのこのドラマの中では一番見やすい内容だった。

か細い女性では殺害することは不可能だとする先入観、思い込
みを利用した殺害トリックの内容で、まるで幼児期に虐待を受
けて育った子供が、精神の崩壊を恐れるが余りに別人格を形成
していくとする多重人格者の物語みたいな感じ。

演じている戸田恵梨香さんの細さがより際立ち、巨漢を突き落
とせるか否かという疑問の着眼点はもちろん、事件の顛末が
分かった後に、体の線の細さが壮絶な過去の事情を物語ってい
る様で、恐怖心を浮かび上がらせる。

殺害の動機が何なのかという一面と、落ち込んでいた由希子が
何故立ち直ることが出来たのかという一面がドラマとして
最後まで興味を引き留まらせた。

職場でこれだけヘビースモーカーたちに囲まれると溜まった
モノでは無いという感じなのだろう。
「みかど出版」自体結構多くの職員が働いていたので、二人の
人物ばかりに殺意が集中してしまった所はやや違和感は有るけど
弟の伸治の役割なども面白い感じに真相をカモフラージュさせ
るに値するキャラクターだった。

殺されてしまった人物が生前良い人であるほどに、このドラマ
の中では後味も悪くなって面白く映るんだろうね。
そういう意味では菅原大吉さんは適役だった感じ。

ミステリー雑誌の編集長 …… 中井貴一

中町由希子 …… 戸田恵梨香 (「みかど出版」販売促進部OL)
田宮准一 …… ユースケ・サンタマリア (捜査一課刑事)
森田寿 …… 平岡祐太 (「みかど出版」販売促進部社員)
中町伸治 …… 千賀健永 (洋一の弟、定時制高校3年)
中町洋一 …… 大口兼悟 (由紀子の夫)
西岡勝 …… 満島真之介 (田宮の部下)
安部孝三 …… 菅原大吉 (「みかど出版」販売促進部部長)
佐野行男 …… 木下ほうか (「みかど出版」販売促進部副部長)
女医 …… 鷲尾真知子 (「池下レディースクリニック」女医)

松田章 , 石原善暢 , 上原歩 , 横塚真之介 , 松本淳、三村晃弘 ,
友倉由美子 , 一紗晴

オープニングシーン

千佳 …… 金澤ゆかり
宮崎 …… 相島一之 (副編集長)

蛍雪次朗、西本竜樹、前田剛、橘ゆかり、仁藤優子、小島康志
尾高杏奈

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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