東野圭吾ミステリーズ (2012年7月期・フジ・木曜22時枠) 脚本・坂口理子(1)(5)、高橋幹子(1)、ひかわかよ(2)、田辺満(3) 山本健介(4) 演出・河毛俊作(1)、澤田鎌作(2)、河野圭太(3)、川村泰祐(4) 小林義則(5)、石井克人、宮本理江子、林徹、村上正典、鈴木雅之 プロデュース・小池秀樹ほか http://www.fujitv.co.jp/higashino-keigo/index.html

第8話 小さな故意の物語〜謎の死を遂げた親友…真実の裏の哀しい嘘
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上田北高校に通う仲良し三人組は小学生の頃から一緒だった。
サッカー部の部長をしている達也とマネージャーをしている
洋子は付き合っており、同じくサッカー部員で達也の親友・良
は洋子の事が好きで有りながらも、身を引く立場だった。
最後の試合が終わり、良はこれで一緒に居る必要も無く自由に
なれると考える中、突然達也が学校の屋上から落下して亡くな
る。目撃した人物によると達也が一人で歩いていて突然ふらつ
いて落ちたと言うが・・・

あだち充の漫画「タッチ」を意識したのかどうかは分からない
けど、そんな感じの三角関係をベースに、ミステリー絡みの
展開を用意した内容だった。

ドラマとしてとても面白く感じたのは、やはりロケーションの美しさ
と、高校時代の青春の一エピソード的シチュエーショ ンの作り方、
そして出演者自身の魅力に惹きつけられる部分が大きかったのか
なと思う。
ちょっとした片田舎の仲良し三人組の中に潜んでいる、それぞ
れの思惑の違いが、死に繋がってしまうところは興味深かったし、
高校時代から既に固定された将来を提示されている感じが、
田舎の閉塞感と繋がり、自由を渇望している様子が面白く描かれたと
思う。

洋子が殺害したのだろうなと思っていたけど、その原因は想像して
いたのとは違うものが有った。達也自身がもう少し嫌なヤツで、女ったらし
であるとか、性格に難儀な一面が有るのかと思ったけど、
意外なところで両思いな関係が発生しているところは面白く出来ていた
かな。

波留さんのショートカットも可愛いね。
ロングの印象ばかり有ったけど、今の時代、やはりショートカットだね。