遺留捜査（第2シリーズ） (2012年7月期・テレ朝・木曜21時枠) プロデューサー：三輪祐見子、丸山真哉、横塚孝弘 脚本：大石哲也 監督：猪崎宣昭 チーフプロデューサー：佐藤凉一 主題歌：「愛を教えて」山下達郎 http://www.tv-asahi.co.jp/iryu_02/

第2話 １５センチ×１０センチの青い布人気ランナー謎の死
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月島中央署の刑事たちも出場する社会人駅伝の関東地区大会で
出走直前のランナーが突然倒れて亡くなる。亡くなったのは
強豪チーム・大江戸製鋼の選手・岸田祐介。彼は元アイドル
だが突然芸能界を引退し、駅伝チームに入って熱心に練習を
重ねて今回出場するところだった。調べていくうちに、被害者
がレース直前に飲んだ水筒の中に入っていたマンゴーによって
アレルギーを引き起こして亡くなっていた事が判明する。

マラソン大会での死亡事故ということで、他殺とはなかなか
処理されづらい事情があるのだろうか。
捜査を始めるまでには多少難しい案件なのだけど、捜査を
始める事が決定したのであれば、あっさりと解決出来る案件で
犯行の決め手となったのが、水筒と冷蔵庫に付着していた
容疑者の指紋だけであり、最短スピード解決が可能なものが有った。

どの人物にも被害者に対する歪んだ殺意・敵意が存在していた
格好で、そんな視線を一身に受けつつも、寡黙に自分の役割を
こなしている男性の中に、どんな事情が存在するのか。
本人が意図していたかどうか分からないが、自分がヒール役に
なることで、選手達のやる気を引き出す感じが面白い具合で
浮かび上がり、上手い感じで能力を引き出す牽引役を引き受け
た感じだ。

事件以外の所でドラマが回っていて、タスキに賭ける思いと
いうものを面白く抽出した話で悪くは無いけど、やはり警察
ドラマとしては少々野暮ったさを感じる話だった。
ただ前作のように警視庁の人間という立場ではなく、一所轄の
捜査官という役割で挑んでいることもあって、その辺の設定
の変更は上手いこと違和感を払拭する役割を果たしている。

死者の声を伝える役割ということで、ドラマはまさに遺留捜査
になっているね。