家族八景
(2012年1月期・TBS・火曜深夜枠) Nanase,Telepathy Girl's Ballad

原作:筒井康隆『家族八景』(新潮社)
脚本:佐藤二朗、池田鉄洋、前田司郎、江本純子、上田誠
音楽:野崎良太(Jazztronik)
企画:大月俊倫、菅井敦、丸山博雄
プロデューサー:平部隆明、神康幸、竹園元、深迫康之
監督:堤幸彦ほか
主題歌:南波志帆「少女、ふたたび」

http://kazokuhakkei.jp/





第1話 無風地帯
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人の心が読むことが出来る火田七瀬(20歳)は、家政婦として
秋山からの紹介状を持って、尾形家にやってくる。
入り口では一家の妻・咲子が対応に出て、色々と家の中を
案内される。
尾形家に住んでいるのは、夫・久国、長男・潤一、長女・叡子
だった。

久国は夜遅くに帰宅。久国はクラブの女性・節子と関係を持っ
ており、帰宅してもその事ばかりを考えていた。しかし妻の
咲子から、娘の叡子が未だに学校から帰宅していないことを
聞くと、途端に心配になる。そんな折り叡子は帰宅するが、
叡子は言い訳することを考え、父親は娘に理解ある父親像を
演じようとする。その姿を一部始終見ていた七瀬は、家庭の
姿に呆れてしまう。

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筒井康隆さん原作のドラマ。
人の心が読めるという女性・七瀬が、読めることを利用して
どのように行動を起こすのかが、興味深く描かれる。
見せかけだけの家族ならば破壊した方が良いとする七瀬の
気分次第で、現状は悪くもなり良くもなっていく内容だ。

脚本を担当しているのが佐藤二朗さんだった事にも驚き。

ちょっと繰り返しの演出が、しつこさを生んでいた感じ
もするけど、深夜のドラマらしく、キャラクターのやりとりで
見せる辺りの展開は悪くはなかった。

木南晴夏さんの胸無しネタは、勇者ヨシヒコと魔王の城
中でなんどもいじくり回された訳だけど、最早鉄板なのか。

家族のゴタゴタを知りつつも、心を閉ざしているかのように
して、日常のことを唱え続ける咲子の存在が、実に複雑な
心情を喚起して面白く出来ていた。葉山レイコさん、なんか
久しぶりに見た気がするぞ。

火田七瀬 …… 木南晴夏

尾形咲子 …… 葉山レイコ
尾形叡子 …… 水崎綾女
尾形潤一 …… 木村了
尾形久国 …… 西岡徳馬
節子 …… 星野あかり
木田 …… 栗城秀


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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