家族のうた
(2012年4月期・フジ・日曜21時枠)

企画統括:成河広明
企画:鹿内植、瀧澤航一郎
プロデューサー:橋本芙美
監督:岩田和行、都築淳一
脚本:酒井雅秋

http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/index.html





第2話 我慢すると心が腐るんだよ!
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正義の前に美月と陸だけでなく、こころや秀蔵までも転がり
込んできて、一緒に住むと言い始める。
正義はロックンロールを理由に、責任を放棄しようとする中
で、三木からはCM音楽の仕事を切り出され、受けることにする
も、それが動物園のテーマ曲だと知り、仕事をやらないと
してまたしても逃げるが・・・

正義という人物に嫌悪感を抱くものがあり、彼のキャラクター
性を受け入れられるには、まだまだ時間がかかりそうな感じ
だけど、そんな彼が自分自身を貫きつつも、物語は果たして
上手い方向へと転がり込んでいくのか。

視聴者に媚びすぎずに、正義らしさを貫いている辺りは、
良く出来ていると思う。日本のドラマの場合、どうしても
突き放しきれずにある程度のボーダーラインの超えないところで
ドラマが回るので、どうしても個々のエピソードで小さな感動
が有っても大きな感動には繋がらない所が有る。
このドラマの場合、少しずつ積み重なり最終的には大きな
感動に繋がりそうな気配もしているので、その辺に期待して
いる。

正義が色んなものに縛られずに自由に生きていることに青田洋子
が羨ましいと呟くシーンも有るけど、日本人の価値観からすると
そんな自由よりも堅実に生きることの安心の方が、求めるところが
多いのかも知れない。

パパはニュースキャスターと設定が酷似しているのではな
いか?とされたドラマだけど、全く似ていない訳ではないけど、
言われないと気がつかない所も有るな。
初回では「パパはニュースキャスター」がテレビに写っていた
ので、作者の方とは和解したのかな。

少女が歌を作っている情報が提示された途端に、今回のドラマ
の青写真は思い浮かべられたけど、家族を繋ぐ者として共通する
歌の存在を毎回キーワードとして含ませている辺りはよく出来て
いると思う。

正義の言動が無責任に突き刺さってくるものも多く、酷いヤツだ
と思いつつも、彼に近づいてくるものの多ささ、彼から離れない
人物が居る所を見ると、彼の中にあるカリスマ性というのが
見え隠れしているのかな。人間性を知るには本人以上に周りに
いる人物を見るのが一番なのかなと。

早川正義 …… オダギリジョー (36歳ロックグループ・under cloud)
三木康祐 …… ユースケ・サンタマリア (40歳、マネージャー)
青田洋子 …… 貫地谷しほり (28歳、写真家、朝子の妹)
水島朝子 …… 大塚寧々 (40歳、妻・料理屋)
花村良太 …… ムロツヨシ (35歳、店長、正義のファン)
坂上幸生 …… 中島健人 (19歳、アルバイト)
大澤こころ …… 杉咲花 (13歳、娘?)
松野美月 …… 大森絢音 (11歳、娘)
松野陸 …… 藤本哉汰 (7歳、息子)
東海林秀蔵 …… 藤竜也 (70歳、父親?)
藤森篤志 …… 前川泰之 (芸能事務所・社長)
水島明良 …… トータス松本 (47歳、カレーダイニング「nanja」経営)

畠山 …… きたろう (動物園・園長)
大澤倫子 …… 中村ゆり (こころの母、クラブホステス嬢)

森公美子、古山憲太郎、小柳友貴美、清 水伸、竹森千人
岩澤品範、福永直大、東京スカパラダイスオーケストラ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (6.0)

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