家族のうた (2012年4月期・フジ・日曜21時枠) 企画統括：成河広明 企画：鹿内植、瀧澤航一郎 プロデューサー：橋本芙美 監督：岩田和行、都築淳一 脚本：酒井雅秋 http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/index.html

第3話 歌えない僕の気持ちが解る？
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三木から新曲の話を取ってきたとして、正義に話をする。
半信半疑の状況の中、配信会社の社長に面会すると、ダウン
ロード数が指定する分だけ到達すれば、その後リリースして
CD化する事も約束される。ハリキって曲作りを行う中で、
子供たちが学校に通い初める。その中で陸の様子がおかしい
事に気がついていくが・・・

親はなくとも子供は育つというけれど、子供にとっての親の
存在、そして親にとっての子供の存在とは何なのかを今一度
考えさせるには面白いドラマなのかも知れない。

近年、親も世間も子供に対して親バカ・過保護になりすぎる
傾向にあり、神経質過ぎる所が有るような感じもする。
携帯電話の存在が普及したからなのか、子供が歌の練習に来な
いというだけで、親に連絡が回ってくる辺り、なんか違和感が
有るし、呼び出しを食らうことの程なのかと思うところも有る。

このドラマ、当初は「パパはニュースキャスター!」のパクり
だとされていたけど、寧ろ設定的には、三上博史さんがプライ
ドの高い人気ロッカー役を演じた「チャンス!」の主人公像と
被るところがあるね。
あのドラマの三上博史さん役の主人公は常に「小さくまとまん
なよ!」と唱えていたけど、このドラマでもロックの魂を
やたらと踏襲しようとしている。

主人公が極端なまでにがさつすぎる所は当然感じるものが有る
し、自分は責任を回避しつつも、大切な物とは何かを解いてみ
たり、ミジンコだのひどい言葉が飛び交っている印象もある
けれど、子供が正義を見て惹き付けられるものも十分に提示
している感じがするし、その辺はバランスの問題なのかなと
いう気がする。

嫌なことでも成功のためにはしなければならない宇宙の法則と
戦わなければならないのはホントに大切な時だけで良いとする
正義の主張。法則に抗うことの厳しさは有るのだろうけど、
何処まで正義が自分らしさを貫けるのか。そしてホントに大切
な時に正義は言葉通りの行動を見せられるのか。