家族のうた
(2012年4月期・フジ・日曜21時枠)

企画統括:成河広明
企画:鹿内植、瀧澤航一郎
プロデューサー:橋本芙美
監督:岩田和行、都築淳一
脚本:酒井雅秋

http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/index.html





第4話 お祭で告白!?届けたい想い…
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正義はストーンズのライブチケットを手にするために5万円が
必要だとして、マネージャーのミッキーに借りようとするが
断られ、しかも狙っていたチケットを明良によって先に買われ
てしまい、チケットを手に入れるには15万円もするオークショ
ンを頼らねばならないことを知る。
そんな中で、下北の商店街の祭りのテーマ曲作りとライブを
求める依頼が舞い込む。それをこなせば15万円が手に入る筈
だったのだが・・・

このドラマの難しい所は、正義が周りの主張通りの行動を取る
とこれまでの典型的日本のドラマという感じで目新しいもの
がなくなってしまうし、かといってあまり奇抜な行動を取る
と、視聴者を取り込むことが出来ずに孤立してしまう一面が
存在するという事だ。

今回のドラマでも、歌を制作するけれど、周りからのクレーム
に有って結局お蔵入りとなった。正義本人はゴミだ屑だミジン
コだと言うけれど、誰からも聞かれることのない楽曲もまた、
雑音でしかないという現実が同時に存在していて、なんとも悲
しい現実がある。

今回は演出的にもずいぶん貧相なものが有った。
祭りとかライブとか言うけれど、ごく限られた主要メンバー
だけが集まる規模の小ささが気になるものがあったし、
一部の主張を除いては、やはり正義の行動になかなか受け入れ
がたい言動が目につき、容易に彼のキャラクター性を理解する
までに至らない。

自由に生きるうらやましさを感じる以前に、現代人から見ると
生活は大丈夫なのかとか、チケットの事を心配している暇は
有るのかという感じしかない。貧乏でも楽しい生活があると
いう事を提示出来ればそれなりに面白くはなりそうだけど、
あんまり生活感が感じられないところもまた、このドラマでは
なかなか売れ入れられない部分なのかも。

子供たちと出会って変わっているとの事だけど、変わってしまう
事で彼らしさを失ったとき、正義という人物の中に何が残るのか。
それで楽曲が売れる事は、本当に納得できるのか。

早川正義 …… オダギリジョー (36歳ロックグループ・under
cloud)
三木康祐 …… ユースケ・サンタマリア (40歳、マネージャー)
青田洋子 …… 貫地谷しほり (28歳、写真家、朝子の妹)
水島朝子 …… 大塚寧々 (40歳、妻・料理屋)
花村良太 …… ムロツヨシ (35歳、店長、正義のファン)
坂上幸生 …… 中島健人 (19歳、アルバイト)
大澤こころ …… 杉咲花 (13歳、娘?)
松野美月 …… 大森絢音 (11歳、娘)
松野陸 …… 藤本哉汰 (7歳、息子)
東海林秀蔵 …… 藤竜也 (70歳、父親?)
藤森篤志 …… 前川泰之 (芸能事務所・社長)
水島明良 …… トータス松本 (47歳、カレーダイニング「nanja」経営)

池田絹子 …… りりィ (豆腐屋、商店街名誉会長)
陽菜 …… 吉田里琴 (美月の同級生)
池田大翔 …… 中島凱斗 (陽菜の事が好き、美月が片思い)
本人出演 …… 浅井健一

島ひろ子、山下真実子、辰巳蒼生、岩田丸、前村久美子
近藤海太、梅澤朋花、中道美柚、佃寿幸、土田格

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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