家族のうた
(2012年4月期・フジ・日曜21時枠)

企画統括:成河広明
企画:鹿内植、瀧澤航一郎
プロデューサー:橋本芙美
監督:岩田和行、都築淳一
脚本:酒井雅秋

http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/index.html





第7話 誰かの為に頑張るのもロック
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秀蔵の元に手紙が返送されてくる。
秀蔵に話しを聞くと、仲間達と事業を始めて借金を作り、その
結果妻子を捨てていた事が判明する。しかし正義の行動を見て
感化され、息子と今一度気持ちを伝えようと考えたというので
有る。
一方正義は唯一レギュラー番組を持っていたローカル局のFMラ
ジオで、リストラに遭い、レギュラー降板させられそうである
事を聞いていく。

正義が今まで如何にして、三木や周りの人たちに守られた上で
自分自身を貫けてこられたのかが描かれた。

人に頭を下げてこびを売る行為に対して、三木が語るように
守る人が居れば出来るという事。その行為は他人の為ではなく
自分自身の為に繋がっていく事が描かれ、上手い形で、正義
とは相容れない別の人の生き方の中にも、共感すべきものが
有るという事が描かれていく。

ラジオでの最後の仕事での彼のやり方が、彼に残された最後
の意地のような感じで、ちょっぴり寂しさも覚えるけれど、
やはり正義も責任のある身であり、この社会の中で生きている
以上、なかなか例外的には生きられない事が描かれている。
自分の身の上話をし始めた事からも、正義の中で変わりつつあ
る性格を示唆していたけど、ややThe Rolling Stonesの
"It's only Rock'n Roll"の使いどころとしては、イマイチ
消化不良な感じにも思えた。

正義にとって大事な人の存在が家族というよりも、三木の存在
に依るところが大きく、家族の存在は殆ど口添え程度である所
はちょっぴり残念なところ。

秀ジイは、正義の父親かと思っていたけど、単純に同じ境遇の
家庭であり、家族を捨てた父親側の人間という事で、父親ら捨
てられた子供の気持ちを正義を通して描くという関係だった。

先週の感想の中にも書いた事だけど、正義の周りに集まってく
る人は、どれも血縁関係にない。現在、美月だけが血のつなが
りが有るとされているけど、本当の所はどうなのだろうか。

nanjaに集まるアーティストシリーズ。今回はEGO-WRAPPIN'でし
た。

早川正義 …… オダギリジョー (36歳ロックグループ・undercloud)
三木康祐 …… ユースケ・サンタマリア (40歳、マネージャー)
青田洋子 …… 貫地谷しほり (28歳、写真家、朝子の妹)
水島朝子 …… 大塚寧々 (40歳、妻・料理屋)
花村良太 …… ムロツヨシ (35歳、店長、正義のファン)
坂上幸生 …… 中島健人 (19歳、アルバイト)
大澤こころ …… 杉咲花 (13歳、娘?)
松野美月 …… 大森絢音 (11歳、娘)
松野陸 …… 藤本哉汰 (7歳、息子)
東海林秀蔵 …… 藤竜也 (70歳、父親?)
藤森篤志 …… 前川泰之 (芸能事務所・社長)
水島明良 …… トータス松本 (47歳、カレーダイニング「nanja」経営)

明石誠司 …… 石黒英雄 (正義担当のマネージャー)
三木祥子 …… 高橋かおり (妻)
三木希美 …… 山本舞香 (娘)
根本真人 …… 山中聡 (いちご農園を引き継ぐ、秀ジイの息子)
根本紗枝 …… 遊井亮子 (真人の妻)
山本 …… 田尾きよみ (ラジオFM)
円山 …… 土田アシモ (ラジオFM)
三木の息子 …… 大西利空
客 …… EGO-WRAPPIN'

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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