家族のうた
(2012年4月期・フジ・日曜21時枠)

企画統括:成河広明
企画:鹿内植、瀧澤航一郎
プロデューサー:橋本芙美
監督:岩田和行、都築淳一
脚本:酒井雅秋

http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/index.html





第8話 不器用な父親が唄う愛の歌
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正義は三木を退職させまいとして、自ら事務所を辞める。
週末までに現在の事務所が借り上げている家を引き払わねば
ならず物件を探す中で、秀蔵や美月の様子がおかしい事に
気がついていく。
正義は秀蔵が息子との関係にまだ心の決着が付けられていない
事を知り、後押ししていくが・・・

今まで自分命だった正義が相手の事もよく考えるようになった
事を示す感じの流れで、他人の事にも気配りを見せるよう何な
った正義が、秀蔵の行動を後押しして、残りの人生を前向きに
させていく。

ロッカーに対して子育てというアンバランスなテーマに挑戦した
ドラマで、ロッカーの気概さ・型破りさで、閉塞感の漂う現実
を打開しようとしたドラマだったが、着眼点こそ悪くは無かった
けれど、やはり正義のキャラクターはなかなか受け入れられな
かった様だ。

歪んだ人生をカイロプラクティック的正義の行動によって矯正
させていく姿は、視聴者の誰もが期待していた所ではある
が、逆に正義の行動さえも矯正させていく所はやや見ていて
寂しい部分でもある。
責任有る社会では、正義的価値観が貫きづらいもので有ると
共に、個性が活きづらい日本社会の現実がそのまま反映されて
正義自身が社会に取り込まれている様子は、見ていて寂しい
ものがある。
まぁ個性をはき違えて責任を無視すれば本末転倒ではあるのだ
けどね。

ただドラマ全体がロックというもの自体をはき違えている可能性
も多く含まれ、子供の陸が何かにつけてロックという名の下
で処理しようとしている辺り、そんな父親の影響を受けていて
危険性も多く孕んでいる感じはする。

最後は無難にまとめた感じがするけど、これからの正義こそ
どういう人生を送るのか気になるね。
寧ろこの状態からスタートさせるドラマが良かったのでは無か
ろうかと感じてしまう。

早川正義 …… オダギリジョー (36歳ロックグループ・ undercloud)
三木康祐 …… ユースケ・サンタマリア (40歳、マネージャー)
青田洋子 …… 貫地谷しほり (28歳、写真家、朝子の妹)
水島朝子 …… 大塚寧々 (40歳、妻・料理屋)
花村良太 …… ムロツヨシ (35歳、店長、正義のファン)
坂上幸生 …… 中島健人 (19歳、アルバイト)
大澤こころ …… 杉咲花 (13歳、娘?)
松野美月 …… 大森絢音 (11歳、娘)
松野陸 …… 藤本哉汰 (7歳、息子)
東海林秀蔵 …… 藤竜也 (70歳、父親?)
藤森篤志 …… 前川泰之 (芸能事務所・社長)
水島明良 …… トータス松本 (47歳、カレーダイニング「nanja」 経営)

根本真人 …… 山中聡 (いちご農園を引き継ぐ、秀ジイの息子)
根本紗枝 …… 遊井亮子 (真人の妻)
根本タケル …… 大西利空 (言う事を聞かない子)

ゲストミュージシャン …… KONTA、仲井戸麗市

神農直隆、トーマス・ウォーカー、後藤陽子
杉原由規奈、花園直道、ドン・ジョンソン、金井直人
久保田武人、草刈浩司会、齋藤勇二、中村逸人

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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