結婚しない (2012年10月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 山崎宇子、坂口理子 音楽 - 末廣健一郎、MAYUKO 演出 - 石井祐介、田中亮 プロデュース - 中野利幸 主題歌：コブクロ「紙飛行機」 http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html

第2話 でも、譲れない条件とは！？
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昔の日本の女性が結婚相手に求める男性の条件は三高に有った
が、不況である近年は三平に有るといわれる。その中でも
女性が夫になるべき相手の平均収入の条件は400万円以上だが、
それを満たす人物は160万人程度で、結婚適齢期にある女性の
230万人はあぶれる事になる。
千春は職場の仲間と会話する中で、結婚相手に求める条件を
考えていくことになる。そんな中で、千春の元に母・紀子から
条件の良いとされる縁談の話を持ちかけられ、とりあえず
逢う事にするが・・・

結婚に対する幻想と現実とがバランスよく描けているドラマ。

春子が求める結婚の条件として、ライフスタイルを変えない事
と共に誰も傷つけないという事だとすることで、ドラマのホー
ムページにこそ樋口と不倫関係に有ったと書かれているが、
ホームページのキャラクター設定を見ていない人にとっても、
不倫の痛手を引きずっているであろう事が伺えるような作りと
なっている。

千春にのしかかる結婚のプレッシャー。
周りで結婚している相手を見るほどに、自分が取り残されている
感じがしてくる彼女。同僚で後輩の女性が、爆弾を踏みまくって
いるけど、不思議とあまり憎たらしいと感じないのは、土俵が
違うと感じているからだろうか。言葉に端々に該当する当人に
しか伝わらない殺傷力の高いキーワードというのが存在してい
て、その爆弾を踏まない限りは、優しく見守っていられるもの
が有るのかも知れない。

恋愛とお見合いでは、前提として異性へのアプローチが違う
事も有るので、ドラマを見ていても改めて気がつかせる事も
多かった。
見合いに於ける条件は、男性側に優位なのか、女性側に優位な
のかは分からないけど、それを見比べてみるのもある意味一興
な展開で、改めて結婚の相手に求めるものを感じさせるには
良い機会だったのではないか。

プログで相手の心情がのぞき見られることがなければ、千春は
結婚していただろうか。口は災いの元とは言うけど、今時は
twitterなど発信源が多い中で、ブログが持つ赤裸々な心情の
吐露するメディアも侮れないものが有るな。