高校入試 (2012年10月期・フジ・土曜23時枠) 脚本 - 湊かなえ 演出 - 星護、北川学 プロデュース - 柳川由起子 企画・プロデュース - 羽鳥健一 http://www.fujitv.co.jp/kokonyushi/index.html

第4話
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昼食の最中に、みどりが見つけた裏サイトでの掲示板の
書き込みによって、本部では緊急会議が開かれる。結論としては
この学校だと特定できるものはないとして、とりあえず問題
にはせず、いよいよ昼食を挟んで午後の試験が開始される。
淡々と時間が進む中で、少しずつ歯車が狂い始めていく。

人間のすることに完璧はないという事を皮肉っているかのように
これだけ用意周到に準備していたとしても、問題は起こりうる
という事を描いた物だった。

そしてドラマでは各場面に於いて、問題に対応するだけの判断力
に問われるものも有り、各々のキャラクターの性格の違いなど
が面白く浮かび上がったのではなかろうか。

少しずつ歯車が狂っていることが描かれ、いつでも崩壊する
危険性が面白くドラマの中で現れていて、全方向にアンテナを
張り巡らせて楽しんで見ていられる。

何も起きていないのに、何か起きる事に期待してしまうところ
は、所詮は他人事で、トイレで会話している二人組の少女レベ
ルの視聴者・傍観者の姿が有るという所だろうか。

何よりも腹が立つのはやはり保護者の存在か。
元々試験中にDVDに熱狂している光景も異常な感じにも思えた
し、ここまで徹底している学校だからこそ、保護者に対しても
求めるべき厳格さを追求して欲しいところ。

なれ合い、癒着、天下り、日本の常識など、帰国子女の杏子
先生にはなかなか理解出来なそうな要素ではあるけど、
来週からがまた保護者を交えて、この問題に対処・葛藤して
いく様子が面白くなっていきそうだね。
例外を認めない事を学校として、イチ人間として貫けるのか。
そこに自分の子供の将来や、自分の利益が関わって来た際に
は、人はその例外を求めていくのか。
人間の本質的なものの葛藤、エゴ同士のぶつかり合いが興味深く
なっていきそうだね。