高校入試
(2012年10月期・フジ・土曜23時枠)

脚本 - 湊かなえ
演出 - 星護、北川学
プロデュース - 柳川由起子
企画・プロデュース - 羽鳥健一

http://www.fujitv.co.jp/kokonyushi/index.html





第5話
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いよいよ入試が終わる中で、最後の英語の試験中に携帯電話が
なった麻美の処分を巡り学校としても対応に追われる。
携帯電話を試験中に鳴らせば不合格だとする学校の方針に対し
て、保護者の女性は寧ろ学校に掲示させている注意書きの方に
問題が有り、もしも不合格にすれば学校を訴えるという。
掲示板でも既にこの事が問題になっていて、常識的に考えれば
不合格で間違いないのに、もしも合格する事が有れば、訴え
ようと告げる。

インディゴリゾートの流れがようやく判明した感じ。
ただ英語の答案をめぐって、こんなにも面倒な採点の流れが
有るのかと思うと、採点する方も相当神経を使うものが有る
んだなという感じ。

ただこのドラマ、英語の答案だけに集中するつくりで、面白く
問題点もわかりやすく、現代社会に複雑で面倒くささというものが
象徴的に描かれている。
もの凄く色んな所に怪しさが含まれていて、どの人物に対して
も疑惑の目を向けられる仕組みが出来ている所がある意味凄い。

これまでの流れが単純に進行していただけに、あの時の各々
のキャラクターがどんな動きをしていたのか。それを想像しながら
容疑者との接点なり行動の意図を想像するのがとても楽しい。
そして教師達が綿密に計画を取っていた中で、計画通りに行かない
流れの中に、どんな不正のトリック が仕組まれているのかなど、面白
く出来ていたと思う。

展開としては採点に於ける問題の提示の仕方は如何にも現代的
なマニュアル通りの社会を反映した気難しい対応に迫られた。
物事の判断を個人の責任の下さないようにするためにも
マニュアルが作られているのだと思うのだけど、それが意味を
為して居らず、用意周到に準備していたとしても抜け穴は至る
ところに散見している。
個人の判断だけで下してしまった携帯の問題に対して、校長としては
責任を問われていきそうだね。

このマニュアルの量を考えると、日本の社会もアメリカの訴訟
社会のように、あらゆる可能性に言及して、マニュアル作り
をしていかねばならないものが有るんだろうね。

春山杏子 …… 長澤まさみ (28歳、英語担当、元「太陽ツーリスト」)
滝本みどり …… 南沢奈央 (25歳、音楽担当。同僚教師と交際)
相田清孝 …… 中尾明慶 (28歳、一高OB。体育担当)
小西俊也 …… 徳山秀典 (33歳、英語担当。杏子の指導担当)
村井祐志 …… 篠田光亮 (25歳、数学担当。常勤講師)
宮下輝明 …… 小松利昌 (43歳、一高OB。美術担当。)
荻野正夫 …… 斉木しげる (55歳、情報処理担当。入試部長)
上条勝 …… 清水一彰 (50歳、教頭)
水野文昭 …… 阪田マサノブ (43歳、社会担当)
松島崇史 …… 羽場裕一 (45歳、英語担当。常勤講師)
坂本多恵子 …… 高橋ひとみ (48歳、一高OB。英語担当)
的場一郎 …… 山本圭 (58歳、校長。)

石川 衣里奈 …… 山崎紘菜 (17歳、2年B組)
沢村 幸造 …… 入江雅人 (50歳、同窓会会長。一高OB)
寺島 俊章 …… 姜暢雄
田辺 光一 …… 中村倫也 (引きこもり)
徳原 優介 …… 倉貫匡弘 (28歳、「太陽ツーリスト」、元杏子の同僚)
芝田 昌子 …… 生田智子 (38歳、夫は議員)
沢村 哲也 …… 荒木宏文 (25歳)
松島 良隆 …… 高杉真宙 (15歳、翔太からイジメられ)
芝田 麻美 …… 美山加恋 (15歳、携帯依存症)
沢村 翔太 …… 清水尋也 (15歳、イジメ?)
田辺 淳一 …… 柾木玲弥 (15歳)
少年期の淳一 …… 横山幸汰 (数学だけなら合格すると光一)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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