高校入試 (2012年10月期・フジ・土曜23時枠) 脚本 - 湊かなえ 演出 - 星護、北川学 プロデュース - 柳川由起子 企画・プロデュース - 羽鳥健一 http://www.fujitv.co.jp/kokonyushi/index.html

第9話
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

本部でのやりとりが盗聴されて掲示板に実況されている事を
知り、関係者は視聴覚室で話合いをすることになる。
携帯電話が鳴ったことでの影響、白紙の答案用紙と紛失した答案
用紙の因果関係の件を話し合う中、話合いは合格した後の入学に
於ける生徒のケアにまで及んでいき益々収拾が付かなくなっていく。
しかし東大出身の管理職の水野が、そんな状況に上手く仲裁
していくことになるが・・・

ドラマとしての視点が一気に、入学後の事に及んだことで、
いじめの問題が関わる松島先生にまて容疑の目が向けられる
話だった。

まずは目の前の問題を解決すべきだとする水野先生のいう
通りで、ほぼ合格した事を既成事実化している昌子と沢村の
存在が相変わらずウザったらしく感じる。
最後にはこの二人をギャフンと言わせて欲しい視聴者心理が
働いているけれど、まだまだどうなるのかは分からない。

ここに来て管理職に対するライバル争い的要素も加わり、
生徒だけでなく教師の関与について深く言及されていったり
した感じだけど、利害関係を冷静に考える人たちがいて、
視聴者にも分かりやすくする努力が見られる。

特に無駄な要素を排除すべく、イジメっ子・翔太と弟を鋭い
視線で牛耳る兄・哲也のやりとりを通して、一気に広げすぎた
風呂敷を畳もうとしている辺りの展開が見て取れた。

杏子先生の役割もここに来て大きくなり初めて、携帯の
着信音から、教室に書かれていた落書き・東山ユキの"やっぱり
スキ"のサビに言及していく辺りも、今後の展開を打開していく
キーワードとなりそうな感じなので、期待したいところ。

責任の向かう先にある人物たちの不条理さなんかもドラマ
としては、恨み辛みの原因になっている感じがするので、
寺島という杏子の関係者と思われる人物との関連性も気になる
要素として存在している。