黒の女教師 (2012年7月期・TBS・金曜22時枠) 企画・脚本：山下友弘 脚本：大林利江子、吉澤智子、池田奈津子 演出：岡本伸吾、石井康晴、川嶋龍太郎 プロデュース：伊與田英徳 UVERworld「THE OVER」 http://www.tbs.co.jp/kuro-no-onna/

第1話 必殺！学園ドラマ！！ダークヒロイン誕生
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都立国文館高校の担任になった遥は教師として精一杯生徒の
為に行動し、自分だけは生徒たちを信じて行こうと考える。
その反面副担任として就任した夕子は遥とは正反対に、生徒
とはチャイムが鳴るまでの関係だとして、必要以上に関わらず
窃盗事件が起きれば、警察に通報すると脅して真相を追求
しようとしていく。

「女王の教室」の榮倉奈々さんバージョンって感じのドラマ。
榮倉奈々さんのヒール役っていうのも興味深いものが有るの
だけど、語気の強い役柄は榮倉さんには厳しい物が有り、
セリフ回しを聞いているだけで、見ている方が不安な気持ち
にさせられる。
日本のドラマらしく、決めポースならぬ決め台詞が必ず存在
しているのもまたマイナス的要因で、リアルな現実を描こうと
しつつ、安っぽいヒーローモノのようにキャラクター像を確立
させようとして描いている所に残念さが残る。

ただきれい事を言う教師よりも、最近は現実的な行動を見せる
教師の姿にこそ共感が得られる作りだと思うので、教師像とし
てはこういうのも有りだけど、どれだけ夕子と遥の関係や存在
感のバランスを取れるのかという感じだね。

正直、市川実日子さんや小林聡美さんが日本のチャーリーエ・
エンジェルの一員として組み込まれている限り、そんなに
ヒール集団って感じもしてこないし、夕子も他の教師や生徒
とまるでコミュニケーションが無い訳ではない所を見る限り
では、安心して見ていられる内容ではある。

今回の案件は脱法ハーブに関するモノ。
タイムリーなネタで、勝ち組・負け組の論理に当てはめで
描いた内容だった。

すみれの店長室のコンピューターウィルスの流れとか分かりづ
らいものが有ったし、合法だとしつつも、傷害や監禁など
至る所に犯罪性を見いだす事の出来る内容だった。
山岸リオに協力を仰いだときには、彼女を使って警察官の野口
に犯罪性を知らしめるような演技を見せるのかと思ったけど、
そういう流れとは別に、犯罪者本人の妹が実は脱法ハーブに
ハマってしまっているという辺りは、やや都合の良すぎる内容
で、オチの辺りのまとめ方にはもう少し丁寧さは要求される
かもしれない。
そもそも須藤が本当に学生で司法試験に合格したような人物
に見えない所はなんとも言えない所があった。最後に弁護士
協会にメールしたと聞いて、あぁホントに学は有る役だったの
ねと気づかされたぞ。