リーガル・ハイ
(2012年4月期・フジ・火曜21時枠)

企画 - 成河広明
脚本 - 古沢良太
プロデュース - 稲田秀樹
演出 - 石川淳一

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html





第2話 著作権裁判はカネになる!?
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古美門はお得意のクライアントを失ったことで事務所としての
弁護士事務所としての経営も危うくなる中で、真知子が営業
して仕事を取ってくる。それは200万枚を超えるスマッシュヒット
を放った歌手・柊しずかの曲が自分の作った曲だとして訴える
とするパンクロッカーの荒川ボニータ。
果たして盗作を証明することは出来るのか。

法廷ものとしてはとても単純明快な内容で、分かりやすい上に
それなりにちょっとしたハラハラドキドキ感から爽快感、そし
て法廷以外で起きている歌を通した人間関係が面白く抽出される
話だった。

パンクバンドの曲を聴いて演歌との類似性を見いだすけれど、
その類似性やら依拠性などを、あの五月蠅いクラブの中で見抜
いた真知子の姿に笑えるものがあったし、その聴覚と感性
とは比例しない音痴な彼女の姿に憎めない姿が有る。

なかなか著作権の類似性を証明するのが難しくて、スッキリと
しないところを証言という形で結論づけたところも白黒ハッキリ
させた形で分かりやすいものがあった。

このドラマでは世論を上手く誘導していくところも小気味良い
感じで、法廷戦術の一つとして取り込まれているし、印象の
ギャップなどを使って裁判官の心証などを揺さぶったりして
いる。

作曲家本人が潔白であるにもかかわらず、ゴーストライターの
存在を明らかに出来ない複雑な事情も面白く作用しているし、
ブランド価値というのが如何に世論により左右するのかという
事が皮肉な感じで上手く描かれていた。
時代の寵児的な作曲・プロデューサーも人が作り上げている
偶像に過ぎないところが複雑な心情を喚起する物が有ったね。

ちょっとくさいけど親子の絆なんかも感じ物が有り、最後に
基金に金を寄付するという精神が養っているのもそんな親子の
絆が存在するからこその行動に依るところが大きいのだろうな
と感じさせる物が有る。

最後にボニータが基金に寄付する事を表明したとしても、それと
弁護士に払う顧問料では全然意味合いが違うので、成功報酬と
して支払うべきものは存在していると思うぞ。


古美門研介 …… 堺雅人 (38歳、個人事務所)
黛真知子 …… 新垣結衣 (25歳、新人弁護士)
三木長一郎 …… 生瀬勝久 (50歳、三木法律事務所・所長)
沢地君江 …… 小池栄子 (35歳、三木担当秘書)
服部 …… 里見浩太朗 (50歳、古美門の事務員)
井出孝雄 …… 矢野聖人 (26歳、三木のアシスタント弁護士)
加賀蘭丸 …… 田口淳之介 (23歳、なんでも屋)

山内花江(荒川ボニータ) …… 福田沙紀 (自爆魂・ボーカル)
石塚小枝子 (シャルロット松戸) …… 早織 (ピアノ教室)
ジャンゴジャンゴ東久留米 …… 窪田正孝 (自爆魂・ギターリスト)
柊しずか …… 友近 (演歌歌手)
葛西サトシ …… 鶴見辰吾 (作曲家)
光男 …… 野添義弘 (父、豆腐屋)
和代 …… 松本じゅん (母)
傍聴しながら絵を描く人 …… 大槻一人 (真知子を監視)
プロデューサー …… 佐渡稔

大川あつし、小林賢二、上野山浩、原田文明、佐藤和枝
内ヶ崎ツトム

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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