リーガル・ハイ
(2012年4月期・フジ・火曜21時枠)

企画 - 成河広明
脚本 - 古沢良太
プロデュース - 稲田秀樹
演出 - 石川淳一

http://www.fujitv.co.jp/legal-high/index.html





第6話 DV?二股?流血の離婚裁判、刺客は元妻
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真知子は芥川賞作家・神林とフリーキャスターの岡崎安奈が
テレビでトーク番組に出演している姿を見て、理想の夫婦だ
と感じているが、そんな神林が突然離婚調停の相談の為に
古美門の事務所にやってくる。彼によると結婚して2年後には
既に結婚生活は破綻していたが、CM・スポンサーとの関係上、
おしどり夫婦を演じていたという。そんな中、安奈側も離婚
調停の為に弁護士を雇っており、それが三木の事務所だと分
かる。三木は古美門に勝つためにN.Yで弁護の仕事をしている
圭子シュナイダーにこの話を持ちかけるが、なんと彼女は
古美門の元妻だった。

男女関係、夫婦関係とは一体どんなものなのか。
言葉では言い表せないような二人の関係を描いたモノで、
クライアントに接しながらも、古美門の過去に迫る話だった。
圭子という元妻の存在が有った事自体にも驚くべきものが
存在するけど、その流れがいよいよ古美門の負けに繋がる
のかどうかとする興味へと繋がるものが有った。

採算度外視の真知子の純粋さが裁判という争いの中で青臭い
存在として面白く機能していたし、結婚生活に対する幻想と
弁護士としての信念・信条を面白くオーバーラップさせており、
弁護士の仕事に理想を抱いているであろう真知子の中に失望と
希望を上手いこと芽生えさせた内容だった。

なんだかんだ言って今回全員が真知子をフューチャーさせる
為に動いていたような流れがあったし、それでも最終的には
やっぱり阿吽の呼吸という名の下で動いている古美門こそ
主役である事を上手く示した。

クライアントにとって何が一番の利益なのかを提示し、裁判
での勝敗だけがクライアントの為にならない事が描かれ、
古美門の圧倒的不利な状況を上手いこと覆したのでは無かろう
か。

なかなか証明できない事実をついて見たり、気持ちという抽象
的な部分をついて相手に否定できない事実を突きつけたりと
なかなか癖のある展開だった。

しかし古美門は巻き込まれた事とは言え、勝算があって仕事を
引き受けたのだろうか?金にならない仕事はしないとしていた
けど、まさに金にならない仕事だったような感じもするし、
そういう意味では真知子の影響力が大きく関わっているのだろう
なと思わせた。

古美門研介 …… 堺雅人 (38歳、個人事務所)
黛真知子 …… 新垣結衣 (25歳、新人弁護士)
三木長一郎 …… 生瀬勝久 (50歳、三木法律事務所・所長)
沢地君江 …… 小池栄子 (35歳、三木担当秘書)
服部 …… 里見浩太朗 (50歳、古美門の事務員)
井出孝雄 …… 矢野聖人 (26歳、三木のアシスタント弁護士)
加賀蘭丸 …… 田口淳之介 (23歳、なんでも屋)

圭子シュナイダー …… 鈴木京香 (弁護士)
岡崎安奈 …… 青山倫子 (フリーアナウンサー)
神林彬 …… 鈴木一真 (芥川賞作家)

兎本有紀、中村祐樹、坂東晴、戸部洋子(アナ)、立本信吾(アナ)
鈴木古都

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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