マメシバ一郎 フーテンの芝二郎
(2012年10月期・テレ玉・土曜23時枠)

製作総指揮:吉田尚剛
監督:芦塚慎太郎
企画・脚本:永森裕二
音楽:野中"まさ"雄一
プロデューサー:平体雄二、飯塚達介
オープニング曲『フーテンカイト』歌:高橋直純
エンディング曲『スブタにパイナップル〜社会人編』歌:盛岡冷麺

http://mameshibaichiro.net/





第9話 自己責任とか言われると、とっても萎えるのだ
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一郎のしつけがほぼパーフェクトにこなした二郎だが、思わぬ
反抗期を経験。しかしそれも上手く乗り越える事に成功する。
しかし一郎が風呂に入るのを嫌う性格だけは依然として直す事
が出来ずに居た。
そんな中陽介がやってくると、二郎は風呂から飛び出して泡だ
らけになった一郎を捕まえて欲しいと頼む。
あんなに吠える一郎は初めてだと二郎も風呂嫌いの一郎の対応
に苦慮する。
陽介からカネゴン(権藤)の闇は見つかったか?と尋ねられると、
まちことは親子関係で、5年前に家族の前から失踪した警察犬の
トレーナーである事くらいしか分からず、とても借金をチャラ
に出来るネタには結びつかないとのこと。いよいよ母・鞠子にも
ボケが入って来たのかも知れないと語る。

まちこの教室では、犬を風呂に入れる為のHOW TOを教えていた。
二郎はメモ帳を手にして、その説明を食い入るように聞く。
犬は本来人間同様水を嫌う生き物であること。
まずはブラッシングをして、心臓から遠いお尻の部分からシャワー
の水を押しつけるようにして当てるのだと聞かされる。
またシャンプーに関しても、人間と同じ感覚で毛根をマッサージ
するのではなく、犬の皮膚は敏感なので毛だけを洗う感覚で
行って欲しいと言われる。二郎はまちこに質問攻めにするが、
講義の邪魔は辞めてと嫌がられてしまう。
二郎は講義が終わると、まちこの指導法で一郎の水嫌いが克服
出来なかったらどう責任を取るつもりか?と問い詰める。プロと
して指導している以上、責任を持つべきだという。権藤の方が
マシのアドバイスをするぞと告げ、やはり娘は父親を越えられない
ものなのかと告げる。まちこはあの人とは犬に対する考え方が
違うとして、権藤は犬も家族も自分の都合の良いツールとして
しか扱わないのだと聞かされるのだった。

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風呂嫌いの一郎をどうすれば上手く慣れさせることが出来るのか。
二郎はまちこに対するアプローチを見せる中で、権藤の件でも
情報を引き出そうとして近づく。

風呂に入れる作業は一番の難関なのかな。
冒頭の二郎と一郎のやりとりでは一郎が水を嫌がっている様子
は伝わらなかったけど、ベーちゃん絡みでVTRを撮影した際の
一郎の嫌がり方を見ると、相当苦手みたいだね。

家族との距離感が描かれていたことや、人間の生き方にまで言及
する一成とのエピソード。
親子ですれ違う関係性だけでなく、犬に対する扱い方の違いが
意味するモノとは何なのか。

犬の扱い方については、極当たり前の事を言っているのだけど、
改めてドラマの中で描かれるとそうなんだなと感じさせる。
水にストレスを感じなくなった時、水に良い印象を持たせた時
に克服できるということ。
ただこの流れが二郎の流れとは融合しているとは言いづらいところ
はイマイチドラマとしての妙味を感じないかも。

ようやく権藤の闇らしきものが見つかり、オークション絡みの
詐欺事件が関与しているのではないかと思う所も有るけど、
権藤は単なる取り立て屋なだけな感じだし、借金は減らない
んじゃないかという感じがしないでもない。

芝二郎 …… 佐藤二朗 (脱ニートの38歳。ペットショップ勤務)
真田まちこ …… 南沢奈央 (しつけ教室のトレーナー)
財部陽介 …… 橋洋 (二郎の親戚 郵便局員)
市村影虎 …… 高橋直純 (ペットショップ店長)
仁政一成 …… 野間口徹 (無職の犬ビギナー)
陣内香里 …… 原史奈 (ペットショップのお客)
椎名ノゾミ …… さいとうみき (ペットショップのお客)
女性客 …… 千鶴ちい (チワワの飼い主)
福山 …… 元田牧子 (主婦)
権藤茂 …… ダンカン (借金取り)
芝富子 …… 角替和枝 (二郎の叔母)
芝重男 …… 志賀廣太郎 (二郎の叔父)
芝鞠子 …… 藤田弓子 (二郎の母)

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