マメシバ一郎 フーテンの芝二郎
(2012年10月期・テレ玉・土曜23時枠)

製作総指揮:吉田尚剛
監督:芦塚慎太郎
企画・脚本:永森裕二
音楽:野中"まさ"雄一
プロデューサー:平体雄二、飯塚達介
オープニング曲『フーテンカイト』歌:高橋直純
エンディング曲『スブタにパイナップル〜社会人編』歌:盛岡冷麺

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第12話 そして、みんないなくなっても、僕は僕なのだ
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一郎をオークションに出品された件で、実は一成と香里は
夫婦であり鞠子によって頼まれていた事が分かる。
母親に対する抗議ビデオで対抗する中、女子高生が二郎の前に
来て飼えないとして犬を置いていく。これも母の差し金かと
感じたが、マジ話だと分かり、仕方なく二匹飼うことになる。

朝二郎は目覚めると、権藤が朝食を作って待っていた。
今日は何の日か?と問われ、二郎は給料を差し出すが、どうせ
あんたも母の差し金だろうと告げる。
権藤は一緒に食事を取りながら、自分は家族の姿に飢えていた
事を告白。二郎はそれならば娘のまちこと家族になれば良いと
するが勇気が出ないという。娘と私が話すと貴方とは別れになる
という権藤は、鞠子との約束で一言でも話をしたらゲーム
オーバーだと言われたという。貴方をダシに使っていたとする
と、二郎はもう私から良いダシなど出ないと語る。しかし
権藤はとても良いダシが出たと告げる。借金の件もやっぱり嘘
なのか?と問うと、それを認め、今まで借金の返済としていた
金額は全て母親の元に送り貯金されているのだという。しかし
実家については本当に売りに出しているらしい事を聞く。
帰るところがあると帰ってしまうからだという理由だった。
これから娘に逢ってくるという権藤は、あなたともこれで別れ
だとしてお礼を言う。二郎は一郎と戯れている権藤の姿を
記念だと称して録画するのだった。

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息子を独り立ちさせる為に鞠子は全て計算して、二郎に困難を
ぶつけていく。しかしその企みも全て発覚し鞠子は二郎の前に
現れる。
二郎は不満を述べるも、鞠子の思惑通り二郎の成長する姿が
有る事が分かる。

元々二郎の視線や状況判断は鋭い所が有るけど、社会との関わり
合いに於いては不器用なところがあるし、守られているが故に
成長していない一面も存在する。
前回のエピソードの中で、一成達が二郎の精神的成長曲線を使って、
説明していたけど、急速に成長する中で、抜け落ちている部分
の補完を今回のシーズンでは描いた感じ。

ただその為にまたしても一郎を一から育てなければならないとする
辺りがちょっと違和感が有ったのも事実。
そして一郎の成長を二郎の成長物語とタイアップしていくところ
も悪くは無いけど、どうしても一郎ありきの、しつけ教室っぽい
感じに見えてしまうところがちょっとドラマ性を失っている感じ
がしてくるところ。

最後は一人、また一人と消えていってしまうけど、べーちゃん
と叔父さんが居ればとりあえず安心な感じもするね。
店長が居なくなったのは、ちょっと仕事の上で困りそうだけどね。

芝二郎 …… 佐藤二朗 (脱ニートの38歳。ペットショップ勤務)
真田まちこ …… 南沢奈央 (しつけ教室のトレーナー)
財部陽介 …… 橋洋 (二郎の親戚 郵便局員)
市村影虎 …… 高橋直純 (ペットショップ店長)
仁政一成 …… 野間口徹 (無職の犬ビギナー)
陣内香里 …… 原史奈 (ペットショップのお客)
椎名ノゾミ …… さいとうみき (ペットショップのお客)
女性客 …… 千鶴ちい (チワワの飼い主)
福山 …… 元田牧子 (主婦)
権藤茂 …… ダンカン (借金取り)
芝富子 …… 角替和枝 (二郎の叔母)
芝重男 …… 志賀廣太郎 (二郎の叔父)
芝鞠子 …… 藤田弓子 (二郎の母)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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